【インナーローでいこう!】今年のブエルタは総合争いが熱い! もはや来年のツールを占う前哨戦だ! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【インナーローでいこう!】今年のブエルタは総合争いが熱い! もはや来年のツールを占う前哨戦だ!

スポーツ まとめ
2013年ツールで熱戦を繰り広げたナイロ・キンタナとクリストファー・フルーム。2014年ブエルタ、そして2015年ツールでもこの争いが見られるか
  • 2013年ツールで熱戦を繰り広げたナイロ・キンタナとクリストファー・フルーム。2014年ブエルタ、そして2015年ツールでもこの争いが見られるか
  • アルベルト・コンタドール(ティンコフ・ サクソ) ツール・ド・フランス14 第3ステージ
  • ブエルタで再び相まみえるナイロ・キンタナとファビオ・アール 2014年ジロ・デ・イタリアより
  • カルロス・ベタンクール(AG2R)2013年ジロ・デ・イタリアより
  • 2014年ツアー・オブ・ユタ第6ステージ、カデル・エバンス(BMCレーシング)が優勝
  • ダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)
2014年ブエルタ・ア・エスパーニャが、いよいよ8月23日に開幕する。グランツールの中ではジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスと比べるとやや地味な存在のレースだが、今年のブエルタは総合力の高い選手が軒並み勢ぞろいし、おもしろい戦いになりそうだ。

総合上位争いに顔を出しそうな選手をザッと並べただけでも、以下のようにかなりの人数に上る。

カルロス・ベタンクール(AG2R)
ファビオ・アール(アスタナ)
ロベルト・ヘーシンク、ウィルコ・ケルデルマン、ローレンス・テンダム(ベルキン)
サムエル・サンチェス、カデル・エバンス(BMCレーシング)
ダニ・ナバーロ(コフィディス)
ナトナエル・ベルハネ(ヨーロッパカー)
ティボー・ピノ(FDJ)
ライダー・ヘシェダル、ダニエル・マーティン、アンドリュー・タランスキー(ガーミン・シャープ)
ワレン・バルギル(ジャイアント・シマノ)
ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)
ナイロ・キンタナ、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)
リゴベルト・ウラン(オメガファルマ・クイックステップ)
エステバン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ)
クリストファー・フルーム(チームスカイ)
アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)
ジュリアン・アレドンド(トレックファクトリーレーシング)

◆ニーバリ以外の主役級勢揃い

前年王者のクリストファー・ホーナー(ランプレ・メリダ)が直前で欠場となったのは残念だが、ツールを制したビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)以外の主役級がほぼそろっているとも言える布陣だ。

そして、ジロで総合優勝したキンタナ以外は、不本意だった今シーズンのリベンジをブエルタで果たしたい熱い気持ち、または自分の力を今こそ見せつけるときだという強い気持ちを持ってレースを迎えるだろう。

◆キンタナvaフルーム

この中でもキンタナと並ぶ優勝候補筆頭と言えるのは、フルームだ。ツールで負ったケガの影響がなければ、昨年のツール以来となる2人の争いはレースを盛り上げるだろう。忘れてはならない存在のコンタドールは、ケガの状態を考慮して総合は狙わずステージ優勝を目標とすると公言しているが、強力なライバル相手にどれだけ戦えるのか見てみたい。

キンタナと並ぶコロンビアの若手選手たちにも、注目だ。ある程度実績のあるベタンクールとウランはキンタナへのライバル意識を燃やしてくるだろうし、グランツール総合争いに初めて挑むチャベス、アレドンドが3週間をどのように戦うかも興味深いところだ。

もちろん、コロンビア勢以外にも急成長中の若手はたくさんいる。ツール総合3位のピノは疲れが残っているかもしれず、ブエルタの総合争いに絡んでくるか未知数だが、ジロ総合3位のアール、ジロ総合7位のケルデルマン、アフリカ・エリトリアの新星ベルハネ、昨年ブエルタでステージ2勝のワルギルらの若武者はどれだけ上位に食い込めるか。彼ら以外に、まだ見ぬ新たな才能が台頭する可能性も十分にある。

今年まだ目立った結果を残していないベテラン勢、サンチェス、エバンス、ロドリゲス、ヘシェダルらも貪欲に戦いを挑んでくるだろうし、ケガや病気で不本意なシーズンとなったマーティンやヘーシンクにも高らかと復活をアピールしてほしい。

◆キンタナ、2014年ブエルタ制覇をステップに2015年ツール狙う

キンタナはこのブエルタを制すれば、来年は満を持してツールを狙うだろう。コンタドール、フルームも来年のツールを視野に入れて戦うだろうし、このブエルタを足がかりにして来年ツールの有望選手として名乗り出る選手も現れるはずだ。

今年のブエルタは、来年のツールで王者ニーバリに挑む選手は誰なのかを見定めるためのまさに前哨戦。赤いジャージ「マイヨロホ」争いから、もう目が離せない。
《》

編集部おすすめの記事

page top