第9ステージ、アスタナはビンチェンツォ・ニーバリが1週間着続けたマイヨジョーヌを手放すことになった。
かつての名選手で、現在はアスタナのGMを務めるアレクサンドル・ビノクロフは、ツールの公式サイトで「ギャロパンが追走集団にいるのはわかっていたが、ジャージを守るためにチームに負担をかけるつもりはなかった。一番重要なことは、明日のステージのためにエネルギーを温存することだった」と説明している。
「明日は再び、ビンチェンツォとアルベルト(コンタドール)の間で最高のフィナーレが見られるだろう。このマイヨジョーヌはフランスへのプレゼントだ」と、7月14日のバスティーユ・デイ(フランス革命記念日)にフランス人のトニー・ギャロパン(ロット・ベリソル)にジャージをあえて譲り渡したと話している。
同じくアスタナのジュゼッペ・マルティネッリ監督は「我々はジャージを失ったのではない。手放したのだ。明日のために力を残す必要があったから、いい移動だった。明日はツール前半戦で最も厳しいステージだ。開幕前は、このステージでコンタドールを2分30秒もリードしているなんて夢だったんだ」と、頂上フィニッシュとなる第10ステージの争いを見すえていた。
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