第一次世界大戦は1914年6月28日にサラエボ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)で開戦したが、100年に当たる同日にツール・ド・フランスが同地でサイクリング大会を開催し、戦争の犠牲者を追悼する。
100年以上の歴史があるツール・ド・フランスは、1907・08年の覇者ルシアン・プチブルトン(フランス)、1909年のフランソワ・ファベール(ルクセンブルク)、1910年のオクタブ・ラピーズ(フランス)が出兵して戦死したという悲しい過去がある。
今回のサイクリング大会はそれらの犠牲者を追悼するもので、1975・77年覇者のベルナール・テブネ(フランス)、1980年のヨープ・ズートメルク(オランダ)、1987年にステファン・ロッシュ(アイルランド)が参加し、駐在大使や2000人の一般サイクリストともにバルカン半島をめぐり、サラエボにゴールする。
《山口和幸》
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