ありきたりなスタイルをすこしだけ逸脱した個性派サイクリングウエアが人気を集めている。レーシングジャージとしての機能を保ちつつ、オリジナリティあふれるデザインで身を包むもので、カジュアルに着こなしても違和感がないモデルも。
たとえばパンダーニ(Pandani)は全てオリジナルデザイン、少量生産のサイクルウエアショップ。ツール・ド・フランスなど最高峰のレースで激闘が展開される峠の名前などをあしらったりして、分かる人には分かる、そうでない人もなんかカッコいい。そんな個性で魅了する。
日本の自転車シーンはこれまで、高度成長期の青春サイクリングブームをピークとして、ロードブーム、MTBブーム、エコと健康ブームなど時代とともに変遷していった。現在は自転車アニメ『弱虫ペダル』が大ヒットしたのをきっかけに若い女のコが一気に流入し、世界のサイクリングシーンの中でガラパゴス化しつつある。
そんな若い世代を力強く後押しするのが元気のあるサイクリングアパレルだ。各社の春夏モデルもすべて出そろい、専門ショップにディスプレイされている。この夏はサイクリングウエアをどう着こなすかがモードになるかも。
《山口和幸》
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