パトレイバー、吉祥寺でデッキアップ！……人が多すぎて任務は無理？

　東京の街にパトレイバー「98式AVイングラム」が立ち上がった。武蔵野市の吉祥寺駅前広場に8mの勇姿がそびえ立った。

　東京・武蔵野市の吉祥寺駅南北自由通路完成を記念するイベントが13日、駅周辺5カ所で行なわれた。このうち吉祥寺駅北口広場では、現在全国公開中の映画『THE NEXT GENERATION PATLABOR』に登場する、実物大の98式AVイングラムが一般に公開された。ヒロイン泉野明役の真野恵里菜も登場したほか、記念パレードなどが開催された。

　オープニングステージには武蔵野市長の邑上守正氏や武蔵野警察署長らが登壇した。真野は警察車輌から劇中のコスチューム姿で登場し「ワクワクしています。良いお天気でよかったです」と挨拶。吉祥寺について「お仕事で井の頭公園で撮影したくらいで、プライベートで来たことはないです。今度お休みがあったらランチしてみたいなと思っています」と話していた。

　「ただいまより吉祥寺駅南北自由通路完成記念イベントを開会いたします！　パトレイバー出動！」という真野のパレード開会宣言がおこなわれると、それを合図としてレイバーキャリアに横たわる98式AVイングラムがゆっくりとデッキアップ（起き上がり）された。イングラムが垂直になるとどよめきと大きな拍手が起きた。真野はパレードにも参加し、特車二課の整備班に扮したスタッフと楽しそうに歩きつつ、沿道に詰めかけたファンらの声援に手を振って応えていた。

　会場にはイングラムを一目みようとたくさんの人が集まり、一時は歩行困難に。見物客による写真撮影や一般通行人の集中などにより、当初複数回予定されていたデッキアップも2回に変更され、3回目以降は中止となった。

　イングラムのデッキアップを見た人に感想を聞くと「本物の警官と特車二課のレイバーキャリア、イングラムが並ぶとまるで本当のレイバーの現場にいるようで興奮しました。でも実際にレイバー事件が起きたら人が多すぎて任務どころじゃないですね」と話していた。