中国、北京で竹自転車のワークショップを開きたいというDavid Chin-Fei Wang氏が、クラウドファンディング「kickstarter(キックスターター)」で出資を募っている。
この時代になぜ竹自転車なのか。Wang氏によると、安全で耐久性があり、自然な衝撃吸収性、軽量、そして操縦性をも確認しているという。安全かつ長寿命という面で一定のパフォーマンスが確認できたようだ。
竹と麻の繊維を使用したハンドメイドの竹自転車は、PM2.5を含む環境問題が大きな問題である北京において、希望の一つにもなるという。
竹自転車の存在は、モビリティと環境についての話題提供になる点が大きい。一台の竹自転車から北京の環境を考える機会を設けたいとしている。
すでに世界では竹自転車のワークショップを開催しており、アフリカでは雇用や生産、輸送を地元で行い、非営利団体を設置。英国、米国、オーストラリアなどでは、DIYのワークショップもある。
北京のモータリゼーションは、多くの車と混雑した道路により、大気汚染や騒音という問題に直面し続けている。北京を持続可能な循環都市とするための小さな取り組みの一つに、竹自転車があるとするWang氏。若者向けのアプローチに力を入れる意向も示している。
《土屋篤司》
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