ヨーロッパカーの新城幸也が4月14日にオランダで行われたアムステルゴールドレースに出場し、落車リタイアしたチームエースのトマ・ボクレール(フランス)に替わってゴール勝負を託され、37秒遅れの24位になった。(飯島美和)
2回目の出場となる新城。2010年の初出場の際は200kmを逃げたが、今回はチームの絶対的エースであるボクレールを優勝させるために、エースを守る走りに徹した。しかし、レース中盤のボクレールの落車リタイアにより展開は大きく変化。これまでボクレールをプロテクトしてきた新城は動揺を隠しきれない中、ゴールを託される立場になる。
新城は、ゴール手前までチームで唯一先頭集団に残ったが、最後は世界チャンピオン、フィリップ・ジルベールのアタックで振り落とされた。
「トマの落車は本当に残念。トマは調子がよかったから絶対勝てると信じてアシストしていた。トマを含むチームの3人の選手が自分の後ろで落車したときは動揺してしまって、気持ちが切れかかったが、ゴールまで自分が頑張るしかないと切り替えてレースを進めた」と新城。
「このレースで最後まで先頭に残れたことは、調子がよく走れている証拠だと思う。昨日と今日は移動でハードなスケジュールだったけど、16日からのジロ・デル・トレンティーノは頑張る」
エースの落車にチームの動揺は隠せないものの、新城はボクレールの代わりとしてメンバーから外れていたリエージュ~バストーニュ~リエージュも走ることになり、責任を担うことになった。
ボクレールの怪我は、右鎖骨(腕の付け根寄り)の骨折で16日にナントの病院で手術を受ける予定。現在の診断では全治6週間。
《編集部》
page top