新城幸也、故郷石垣島に凱旋後チーム合宿に合流 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

新城幸也、故郷石垣島に凱旋後チーム合宿に合流

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 沖縄県石垣島出身として初のオリンピック代表選手となった新城幸也(ヨーロッパカー)が5月8日から9日まで帰郷して壮行会などに出席する。
「4年前の北京オリンピックのときも代表はほぼ決定と言われていたがダメだったので、今回も正式に発表があるまでは本当に不安
  •  沖縄県石垣島出身として初のオリンピック代表選手となった新城幸也(ヨーロッパカー)が5月8日から9日まで帰郷して壮行会などに出席する。
「4年前の北京オリンピックのときも代表はほぼ決定と言われていたがダメだったので、今回も正式に発表があるまでは本当に不安
 沖縄県石垣島出身として初のオリンピック代表選手となった新城幸也(ヨーロッパカー)が5月8日から9日まで帰郷して壮行会などに出席する。
「4年前の北京オリンピックのときも代表はほぼ決定と言われていたがダメだったので、今回も正式に発表があるまでは本当に不安でした。石垣島をはじめ、応援してくださっているみなさんが本当に喜んでくれることに、正直驚きながらも、これがオリンピックなんだと実感しています」と新城。
「しっかり自分のペースを保ち、メダルを取るためにできるだけの準備をして臨みます。いい意味であっと驚かせる結果を出したいですね」と、代表選手発表から鳴りやまぬ電話に困惑しながらも、すでにメダル獲得に向けて準備を進めている。

 4月29日に行われた距離252kmの全日本選手権ロードレースでは9位という結果で無事に完走した。4月1日の骨折、緊急手術から1カ月足らずでのレース参戦で、出場も危ぶまれたが、バックアップしてくれた企業やスタッフの力添えをもらい、新城本人が全日本選手権を走ると決意し、スタート地点に立つことになった。
 当日のスタート地点では、「ナンバーカード1番、チームヨーロッパカー、新城幸也」の紹介アナウンスを受け、新城の復帰を心待ちにしていたたくさんのファンから大歓声が起こった。
「スタート地点でファンのみなさんの歓声を聞いたとき、鳥肌が立った。出場してよかった。よしっ、絶対頑張って走りきるぞって、スイッチが入った」という。
 しかしスタートしてみたものの、コースにある段差のたびに骨折した左手首に激痛が走った。そんな痛みに耐え、国内有力チームの波状攻撃も屈することなく、150人出走中9位という結果に。
 ところがゴール後の新城は「悔しい」とひとこと。その無念の表情に新城の志の高さと気持ちの強さに驚かされるばかりだった。

 5月1日、日本自転車競技連盟が開催したロンドンオリンピック代表選手発表記者会で、新城の同大会男子ロードレース代表が正式に決定した。
 新城は2日に五輪代表としての身体測定と公式ウエアの採寸を行う。5・6日にはツインリンク茂木サーキットでのイベントに参加。8・9日に石垣島に帰郷しての壮行会を経て、10日渡仏。11日にチーム合宿に合流する。(飯島美和)
《編集部》

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