左腕骨折から懸命のリハビリを続けていた新城幸也(27=ヨーロッパカー)が4月29日に岩手県八幡平市で開催される全日本選手権ロードレースに出場する決意を固めた。
「1週間前までハンドルを握るどころか、日常生活も不自由な状態で本当に全日本に間に合うのかと出走を迷った時期もあったが、日本のみなさんに自分の走る姿を見てもらう数少ない機会なので元気にスタートラインに並ぶという目標をもってできる限りの治療をしてきた。レースを走れる幸せをかみしめ、楽しみたいと思います」と同選手。
4月1日にフランスの北部で行われたレースで落車し、左腕を骨折した新城。現在はようやく屋外で自転車に乗れるほどに回復した。しかし骨折部分をプレートで固定している状態で、いまでもときおり激しい痛みに襲われるという。
そんな状況でも新城は自転車に乗れる喜び、走れる喜びをかみしめているという。
「ご心配おかけしています。全日本選手権、走ります」
ロンドン五輪のロード代表選手選考の最後の参考大会となる全日本選手権ロード。はたしてケガからの復調が間に合うのかという不安もあった。それを支えたのが周囲の励ましと、そしてバックアップだ。
「どれだけ走れるかわかりませんが、レースを走れるという幸せをかみしめたい」。(飯島美和)
《編集部》
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