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学生カップ開幕、東大の西園良太が首位

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 2009年度 全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(RCS)第1戦・菜の花飯山ラウンドが4月18・19日に長野県飯山市で開催され、全11戦からなるシリーズ戦が開幕した。このRCSは、明治神宮外苑クリテリウムを最終戦としており、今回の飯山ラウンドからの通算成績最上位
  •  2009年度 全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(RCS)第1戦・菜の花飯山ラウンドが4月18・19日に長野県飯山市で開催され、全11戦からなるシリーズ戦が開幕した。このRCSは、明治神宮外苑クリテリウムを最終戦としており、今回の飯山ラウンドからの通算成績最上位
 2009年度 全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(RCS)第1戦・菜の花飯山ラウンドが4月18・19日に長野県飯山市で開催され、全11戦からなるシリーズ戦が開幕した。このRCSは、明治神宮外苑クリテリウムを最終戦としており、今回の飯山ラウンドからの通算成績最上位を狙った大学生ライダーの闘いが始まった。

 この第1戦および修善寺で開催される第2戦は、8月に行われる欧州クリテリウム派遣の選考大会となることが決まっている。また2年ごとに開催されている世界大学選手権自転車競技大会の08年大会では、このシリーズ戦総合優勝者(辻本翔太・順天堂大学)が代表として選考され、派遣されている。10年の開催は未定ではあるが、仮に開催が決まった場合、同様にこのシリーズ戦が選考大会のひとつとなることが予想され、大学生ライダーが世界に向けて活躍の場を拡げるステップとなっている。

 飯山での開催は昨年に続き3回目、1日目にヒルクライム、2日目にクリテリウムの2デイ形式。登坂路が得意な選手も,平坦路が得意な選手も、それぞれに実力を発揮できる大会で、学生以外もカテゴリーに応じて参加可能であり、学生にとっては実業団登録選手等と脚を競うチャンス、地元の高校生などにとっては本格的自転車レースを身近に体験する機会でもある。

 第1日のヒルクライムは、距離6km、標高差500mのコースを3本走り、合計タイムを競うレース。勾配もさほどきつくはなく、1本あたり所要時間も20分程度の「インターバル・スプリント・ヒルクライム」である。昨年はポイント形式であったが、今年はタイム形式に改められ、クラス毎の時差出走となり、上位との実力差がわかりやすくなった。

 残雪深かったフィニッシュ地点に1位で飛び込んできたのはパールイズミ・スミタ・ラバネロの選手達であったが、暖冬の結果ほとんど雪のない穏やかな天候の今年、東京大学の西園良太が3本とも1位で山頂に到達した。西園は08年度シリーズ戦で惜しくも2位に甘んじており、今年は総合優勝に向けて積極的なスタートを切った形だ。2位には同じく東京大学のヘンリー・マイケルが入り、東大のワンツー・フィニッシュという、学生レース史上まれな光景となった。クラス3の上位3名は、翌日のレースから クラス2に昇格する仕組みになっている。

 第2日は、2周1.1kmの周回コースを回るポイントレース形式のクリテリウム。クラス3はエントリー人数が多いため、A,B組に分かれて行われ。それぞれの上位3名が次ラウンドからクラス2に昇格することとなった。
 クラス1+2は中盤、入部正太朗〔早稲田大学)、小嶋洋介(DARK BLUE RIDERS、京都大学OB)、米山一輝(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)、小段亮(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)の4名が先行集団を形成して1周回のアドバンテージ獲得に成功、優位を確かなものにした。その後、7名の先頭集団が形成されるが小段、入部はこの中でも積極的に得点し、結局1点差で小段が表彰台の中央にたった。
《編集部》

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