
米スポーツ専門メディア『The Athletic』は1日(日本時間2日)、「最悪の契約は誰だ?」と題し、期待外れの契約をランキング化して発表した。吉田正尚外野手(レッドソックス)、ダルビッシュ有投手(パドレス)の名前も含まれており、日本のファンにとっては残念な結果となっている。
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■41歳のシーズンまで契約
『The Athletic』は、今季成績や勝利貢献度WARなどの数値、契約金額、残りの契約年数、チーム状況を加味した上で、いわゆる“元が取れない契約”をランキング化した。
その中でワースト9位に選出されたのが、ダルビッシュ。同メディアは「彼は2023年シーズン前にパドレスと再契約した(6年総額1億800万ドル)。前年に防御率3.10を記録し、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で8位に入った。ただ、その時すでに35歳であった」とし、以前から年齢に対して懸念があったと説明した。
そして、「その後の3年間で、ダルビッシュが投げたのはわずか290イニングで、防御率は平均4.41。さらに悪いことに、10月下旬にはUCL(内側側副靱帯)修復手術を受け、26年シーズン全休が見込まれている」と続けた。
「ダルビッシュの今季xERA(期待防御率)は3.66で、実際は5.38だった。彼は再び手術を受けたばかりで、平均年俸はそこまで高くないとはいえ、契約は42歳を迎えるシーズンまで残っている」と記した。
■1位はロッキーズの内野手
同メディアによると、残りの契約は26年シーズン1600万ドル、27年シーズン1500万ドル、28年シーズン1500万ドルだという。
また、10位以内には入らなかったものの、「次点」となったのは吉田。同メディアは「今後2シーズンで、それぞれ1860万ドルの支払いが保証されている。破滅的な金額というほどではないかもしれないが、彼は肩のケガで長期離脱した。メジャー最初の2年間はまずますの数字を残したものの、守備面は大きく制限されており、現在のレッドソックスのロースターでは扱いが難しい存在になっている」と指摘した。
上位陣は、この手の企画で常連となっているアンソニー・レンドン内野手が2位、そしてマイク・トラウト外野手も3位に入り、エンゼルス勢の不名誉ぶりが目立った。
1位はロッキーズのクリス・ブライアント内野手。2022年に7年総額1億8200万ドルでロッキーズ入りしたが、今季はわずか11試合の出場。5月に背中の手術を受けるなど、常にケガと隣り合わせの選手生活となっており、ロッキーズ加入以来、80試合以上に出場したシーズンは一度もない。
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