
卓球の「チャイナスマッシュ2025」は2日、女子シングルス3回戦が行われ、世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)は同10位の大藤沙月(ミキハウス)と対戦。ゲームカウント3-1で勝利し、ベスト8進出を決めた。
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■序盤は大藤が一方的展開も……
張本美、大藤ともに安定した戦いで1、2回戦を突破。過去のWTTシリーズでは2勝2敗と拮抗しており、9月の「WTTチャンピオンズ・マカオ」に続く顔合わせとなった。
第1ゲームは大藤がフォアへの攻めで僅かにリードする立ち上がり。張本美もバックからのラリーでミドルを突き点差を詰めたが、先にゲームポイントを握った大藤が11-6で先取する。
第2ゲームも大藤が鋭いバックを打ち分けてミスを誘い、リードを広げる展開。苦しい張本美だったが、4-10から3点差に迫ると大藤がタイムアウト。その後も反撃を続け、10-10に追いつく。そのまま12-10で張本美が大逆転に成功する。
第3ゲームは張本美が精度を高め、3-3から連続ポイントでリード。要所で激しいラリーの応酬も見せ、11-6で王手をかける。
第4ゲームは張本美がバック前へのサービスや安定したラリーで優位に立ち、そのまま11-3で勝利。ゲームカウント3-1の逆転勝ちを収め、17歳がベスト8入りを果たした。
勝利した張本美は準々決勝で、早田ひな(日本生命)と王曼昱(中国)の勝者と対戦。ベスト4進出をかけた注目の一戦に挑む。
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