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総合格闘家の久保優太が26日、自身のYouTubeチャンネルを更新。
動画内で、5月4日に東京ドームで行われる「THE MATCH2」のメインカード「平本蓮vs.朝倉未来」の再戦について言及し、試合の展開予想と、自身の経験談をもとに“ダイレクトリマッチ”に臨む選手のメンタル面での厳しさについて語った。
◆久保優太、朝倉未来との“共闘”の経緯を明かす 「僕は朝倉選手に勝ってほしい」と並々ならぬ熱意も……
■「勝った方のメンタルの持って行き方は、非常に難しい」
久保は朝倉と平本のリマッチについての動画を公開。
昨年7月の「超RIZIN.3」で平本に敗れ一時は引退宣言をしていた朝倉の復帰については、「10カ月くらいで戻ってきてくれてよかった。僕は絶対負けて引退するべきではないと思う。特に朝倉未来選手みたいに格闘技界に大きな貢献をした方が、体力の限界でも目標を失った(わけでもないので)」とし、「自分としては、自分がMMAを目指すきっかけを作ってくださった選手なので、どうしても朝倉未来選手の応援になってしまう」と5月の再戦では朝倉に勝ってほしい気持ちだと明かした。
対戦相手の平本については「平本選手はSNSとかは抜きにして、純粋に強い。テクニックとか、才能とセンスがずば抜けて凄い」と実力に太鼓判。朝倉とのリマッチは「3年後とかだったら全然違う(結果になる)」とした上で、「立ち技は動体視力や反応速度だったりで20代中盤までがピーク。MMAだとUFCチャンピオンはほとんど30代だし、スキルや技術の蓄積が光る競技だと思っているので、平本選手はこれからもっともっと成長すると思う」と今後の成長性に期待した。
また、久保はK−1時代に現在「ONE」で活躍中の野杁正明と3度対戦。2013年、2連勝した2度目の対戦の3カ月後にダイレクトリマッチを行い、判定負けを喫した過去がある。
「平本vs.朝倉」の再戦も、両者にとって昨年7月以来のダイレクトリマッチとなるが、久保は自身の体験を振り返り、「勝った方のメンタルの持って行き方は、非常に難しい。焦りっていうのかな」と回想。「(野杁との3度目の対戦では)やっぱり完璧に対策されていた。僕の癖だったり、前回の動きだったり(に合わせられて)、いきなりサウスポーに変えられたり、徹底的に封じられた」と勝利した側の難しさを語った。
その上で「メンタル面でも対策面でも、追いかける側はモチベーションが上がるし、強くなる傾向があるのかなと思う」と分析し、「勝たなきゃいけないプレッシャーもありますし、よしやってやるぞ!というメンタルが影響する」とリベンジに臨む朝倉が優位で試合を進めるのではないかと予測を立てた。
■距離感で「すべてが変わる」
展開予想については、「今回はテイクダウンを織り交ぜていくことで平本選手としては警戒しないといけない部分が増える。前回の打撃オンリーとはまた違う展開が生まれる」と予想。
「朝倉がサウスポーかオーソドックス、どちらで構えるかも楽しみ」だとし、「朝倉選手がテイクダウンを織り交ぜながら、打撃で行くのか」注目したいとした。
また、久保自身は「すべてが変わってくる」として距離感を重要性を強調。「平本選手が左、右で構えるか。(右か左かで)距離感が変わる。与える攻撃、相手に与えられる攻撃、テイクダウンのしやすさ、タックルに行くモーションの距離感だったりが全然変わってくる」とし、両者の構えや立ち技寝技の攻防にも期待したいと語った。
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