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ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は17日(日本時間18日)、本拠地で行われたホワイトソックス戦に「3番中堅」で先発出場し、第1打席で12号ソロを放った。本塁打以外は3四球で、この日は計4出塁。「5番DH」で先発したジャンカルロ・スタントン外野手も第3打席で10号本塁打を放ち、チームの誇る長距離砲が揃い踏みした。試合は4-2でヤンキースが勝利し、5連勝を飾った。
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■いつの間にか大谷に1本差
ヤンキースの大砲2門が火を噴いた。まずはジャッジ。初回2死無走者の第1打席、相手先発マイク・クレビンジャー投手が投じたシンカーを振り抜くと、打球はライナー性の当たりとなり左翼2階席に着弾。打球速度114.4マイル(約184キロ)、飛距離433フィート(約132メートル)を記録する豪快な一撃だった。
4月までは打率1割台と苦しんだが、5月に入り急上昇。15試合で打率.408、6本塁打、OPS1.506という驚異の数字を叩き出している。本塁打数はいつの間にか12本に到達し、リーグが違うとはいえ2022年シーズンにMVPを争ったライバル、大谷翔平投手の13本まで1差に迫った。
スタントンの本塁打も圧巻だった。相手2番手タナー・バンクスのストレートを一閃。速度116.2マイル(約187キロ)、飛距離417フィート(約127メートル)を記録した打球は、あっという間に左翼席へ吸い込まれた。
MLB公式サイトによると、ジャッジとスタントンの“アベック弾”は通算39回目。今季に限れば4回目で全試合勝利している。2人のスラッガーは最近2週間で10本の本塁打(ジャッジ6本、スタントン4本)をマークしており、まさに主軸としてチームの5連勝に貢献した形だ。
■勝負を避けられて3四球
スタントンは試合後、相棒のジャッジについて「彼をアウトにすることはできない。でも、安打は打ちたくても打てない。彼にとっての安打とは四球のことだ。見ていて楽しいよ。本当に非現実的だ」と笑い、勝負を避けられての3四球を安打と捉え、ジョーク交じりに伝えた。
一方、ジャッジはスタントンについて「ここ数シーズン、彼がケガと闘っていたことは知っている。ようやく健康を感じ、自分らしくいられるようになったと思う」と話し、完全復活を確信しているようだった。
アーロン・ブーン監督は2人について「アーロン(ジャッジ)が、今のようにスイングすれば、みんな間違いなく興奮するだろう。チームメートにも良い影響を与える。我々は最近、そのようなことを何度も見てきた。スタントンが健康を保っている時、明らかにとても危険な打者だ」と評価した。
メジャー屈指のスラッガー2人が目覚めれば、相手投手に止める術はあるのだろうか。超強力デュオの打席も大きな注目を集めている。
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— New York Yankees (@Yankees) May 17, 2024
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