【MLB】「誠実さが問われる」大谷翔平、“ホームランボール騒動”が思わぬ火種に……球団側の対処にも注目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】「誠実さが問われる」大谷翔平、“ホームランボール騒動”が思わぬ火種に……球団側の対処にも注目

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【MLB】「誠実さが問われる」大谷翔平、“ホームランボール騒動”が思わぬ火種に……球団側の対処にも注目
  • 【MLB】「誠実さが問われる」大谷翔平、“ホームランボール騒動”が思わぬ火種に……球団側の対処にも注目

ドジャース大谷翔平投手は4月3日(日本時間4日)、本拠地でのジャイアンツ戦に「2番DH」で先発出場。7回の第4打席に右中間への今季1号を放った。このホームランボールを巡って、現地では球団と大谷の信頼を揺るがしかねない新たな“騒動”が巻き起こっている。

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■ドジャースが不適切な交渉をもちかけたか

現地メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者は、「ショウヘイ・オオタニのドジャース初本塁打をキャッチしたファンには、サイン入りのバット、ボール、帽子2個が贈られた。しかし、ファンと夫は、ドジャースが二人を引き離し、ボールの真正性を証明することを拒否し、早急な取引を迫ったと主張している」と報道。ドジャースが交渉の際に圧力をかけ、大谷のボールを戻すことに合意しない場合には『ドジャース1号』という鑑定や認証を行わないとの発言もあったと伝えた。

オークション会社によると、大谷のドジャース1号の価値は「少なくとも約1500万円相当」。しかし、認証が得られない場合、記念球としての価値がないため、キャッチしたファンは球団から提示された条件を受けざるを得なかったという。また、自身がホームランボールの対価として、無謀な要求をするのではと思われたことにもショックを受けたと語った。

しかし、大谷のもとに記念球が渡ったことに対しては、キャッチしたファンとその夫は満足しているとし、「彼らはドジャースが大好きで、オオタニを愛している。そして大好きな選手からボールを人質にとるようなことは望んでいなかった」とファンの率直な気持ちを伝えた。

■「誠実さが問われる」と現地メディアが指摘

さらに、問題はこれだけではない。同記者が「オオタニはファンと話したと主張するが、これは真実ではない」と、報じたからだ。

大谷は試合後のインタビューで、ホームランボールについて「ファンの人と話して、いただけるということだったので……。僕にとってはすごく特別なボールなので、本当にありがたいなと」と主語を濁して回答。この時、新通訳のウィル・アイアトン氏が「“僕が”ファンの人と話して、いただけるということだったので」と、主語に“I”を足したことから、今回の論争の火種に発展した。

また、キャッチしたファンが自身のXに「これだけははっきりさせておきます、私は彼に会っていません」と投稿したことからも、食い違いが明るみになった。現地メディア『ファンサイド』は「ドジャースとショウヘイ・オオタニは、ファンの体験を悪夢に変えた」とし、「通常、このような真っ白な嘘は大したことにはみなされないが」と前置きした上で、水原一平元通訳の“違法賭博騒動”にも触れ「オオタニの話は何度か変わり、MLBはこの件について調査を開始した。答えよりも、まだ疑問が残る」と大谷の誠実性に疑念を抱いている様子だった。

新通訳のアイアトン氏はドジャースで「データ分析」を本業としており、前任の水原氏のように大谷と常に行動を共にする専業の通訳ではない。そのため、アイアトン氏は「ファンの人と話して」という大谷の発言を聞いて、大谷自身が直接ファンと会話したと受け取り通訳した可能性がある。

この“騒動”についても各所で報じられ、『CBCニュース』は「ショウヘイ・オオタニはドジャースの初ホームランを打ったファンと話したが、会ったことはないと語る」、『ファンサイド』は「ショウヘイ・オオタニ、ドジャースの初ホームランボールを巡る争いで誠実さが問われる」などと報道がなされている。

ブラム記者は「アイアトン氏とオオタニの間で何かしらの情報が通訳で失われた可能性がある」と投稿。さらに、「日本語を話さない人たちが議論している状況になっている。誤解がないように言っておくと、混乱の責任はアイアトン氏にはない。オオタニは嘘をついたわけではなく、はっきりしなかっただけだ」との投稿をリポストしている。

今後なにかしらの対応があると思われるが、11時9分時点のブラム記者の投稿によると「今日早朝にドジャースに連絡を取ったが、彼らは追加情報を提供しなかった」とのこと。果たしてドジャースと大谷は、信頼を揺るがしかねない今回の“騒動”に対しどのように対処するのか。今後の対応に注目が集まっている。

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(A.Kudo/SPREAD編集部)

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