伊藤美誠、平野美宇との“34.5点差”逆転へ正念場　初陣は野村萌と対戦、パリ五輪へ最後のサバイバル【全日本卓球】

卓球の日本一を決める「2024年全日本卓球選手権大会」が、22日から東京体育館にて開催中。今大会は日本卓球協会が定めるパリ五輪選考対象の最後の大会となっている。

■平野を上回るにはベスト8が最低条件

今大会最大の注目がパリ五輪の女子シングルス2枠目をかけた戦い。首位の早田ひなは選考レースで独走しており、2月5日に発表される候補選手への選出は確実。2位平野美宇と3位伊藤美誠との一騎打ちとなる。

3位の伊藤は451.5ポイントで2位の平野（486ポイント）とは34.5点差。伊藤が平野を上回るには、2ラウンド以上平野より上に勝ち進む必要がある。

そんな伊藤は26日のシングルス4回戦で野村萌との対戦が決まり、初陣を迎える。伊藤のブロックにはTリーグの九州アスティーダでプレーする出澤杏佳や、昨年の全日本選手権でベスト8入りした出雲美空がいる。出雲は昨年長﨑美柚を6回戦で下しており、対戦が実現すれば侮れない相手となる。

伊藤はベスト16敗退で平野の選考ランキング2位が決まるため、最低でもベスト8に進んだうえで、さらに上位を窺う必要がある。奇跡の逆転へ向けて、全日本では3度の優勝を誇る23歳が五輪行きに向けて正念場を迎える。

まずは26日に迎える4回戦からの3連勝が求められるなか、伊藤が今大会どのようなプレーで卓球ファンを魅了するのか。

（Y.Imoto／SPREAD編集部）