サンフランシスコ・ジャイアンツに所属している投手アレックス・コブが地元紙『サンフランシスコ・クロニクルズ』の取材に応じた。
インタビューでは元チームメートであり、今オフにフリーエージェント（FA）となる予定の大谷翔平の去就について「彼が行き着く先として非常に望ましい場所」とジャイアンツへの移籍を推した。
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■大谷は「WSを争うチームに変える男」と断言
2021年に大谷のチームメートとしてエンゼルスで8勝を挙げたコブ。大谷の獲得はジャイアンツにとって完璧な選択になると、二刀流の活躍に信頼を寄せている。
コブは「ドジャースや他のどこであろうと、いざとなったら（プレーオフ進出は）売り込みやすいと思う」とし、大谷が以前から望んでいる『ヒリヒリする9月』を提供できる環境であるかを重要視。
そのうえで「私は今でも、（ジャイアンツが）彼が行き着く先として非常に望ましい場所だと思う。組織をワールドシリーズを争うようなチームに変える男であることにも、またクールなことだ。彼はここに来て、それをする」と、大谷がジャイアンツに移籍した場合、チームをけん引する存在になると言い切った。
さらに「（トム）ブレイディがバックスに行ったときのような感じだ。それがバックスのフランチャイズが好転した主な理由であると指摘されている。そういう男になってほしい」と、NFLで史上最高のQBとして活躍したトム・ブレイディの例を挙げた。
ブレイディは2020年のプロ入り以降、史上最多6度のスーパーボウル制覇と、史上最多4度のスーパーボウルMVPを獲得したスーパープレイヤー。20年間同じチームでプレーしてきたが、20年にタンパベイ・バッカニアーズへFA移籍し、移籍直後にチームを18年ぶり2度目のスーパーボウル優勝に導いた。コブは、大谷にも同様の活躍に期待している。
ジャイアンツは今季79勝83敗と勝率5割を切った。大谷は手術の影響で来季は打者のみの出場となる予定だが、投打で補強が必要なチームにとって、二刀流のスーパースターは喉から手が出るほど欲しい存在であることは間違いない。
ジャイアンツは山本由伸（オリックス・バファローズ）の視察にも訪れるなど積極的な動きを見せているが即戦力となるトップ選手の獲得に成功するか、大谷のFAの行方とともに注目したい。
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（A.Kudo／SPREAD編集部）
