レギュラーシーズンが幕を閉じ、フリーエージェント（FA）となるロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平の新天地を巡る話題が活発化。3日（日本時間4日）には、ニューヨークの放送局『SNY』が地元ヤンキースとメッツの動向を報道した。
また、同局は山本由伸（オリックスバファローズ）の株が急上昇しており、大谷より獲得を優先すべきと訴えた。
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■リスクがあっても大金投下か
米放送局『SNY』のジョン・ハーパー記者は「オフシーズンの大胆予測」として10個の出来事を提示し、その1番目に「メッツとオオタニが契約」を掲げた。
同記者によると、メッツのスティーブ・コーエン・オーナーは今オフの支出に関して「機会は逃さない」と述べたと紹介。その上で「高価なアートを収集する人間にとって、今回は野球界のモナリザを手に入れることができる絶好の機会。これ以上のチャンスがあるだろうか」と指摘し、大富豪がスーパースター獲得のチャンスを見送ることはしないと断言した。
さらに同記者は、右肘手術を受けた影響で「入札額が当初の予想よりも低くなる可能性が高い」としながらも、「（大谷の）攻撃面でのインパクトは非常に大きく、コーエン氏は獲得する価値があると思えば、必要なだけの金額を注ぎ込み、リスクを冒してでもライバルを引き離すオファーを出すかもしれない」と記した。
■ヤ軍はベリンジャーにシフト
一方、メッツのライバル、ヤンキースは「コディ・ベリンジャーと契約する」と予測。投資に糸目をつけない姿勢を打ち出したコーエン・オーナーとは対照的に、「ヤンキースのオーナーであるハル・スタインブレナーにとって、（総額5億ドルが必要とされる）オオタニは高すぎる」と説明した。そうなると、攻撃面を改善できる大砲は大谷を除けばベリンジャーしかおらず、必然的にFA市場では鈴木誠也の同僚がターゲットなるとした。
さらに、ハーパー記者は3個目の予測として「ヨシノブ・ヤマモトはメッツと契約する」を提示。メッツの最優先事項は先発投手陣の強化であると訴えた上で、新編成本部長のデービッド・スターンズ氏もミルウォーキー・ブルワーズでGMを務めていた際、若手投手の獲得・育成に実績を残しており、同記者は「それを頭に入れて考えれば、25歳の山本も獲得するだろう」と予想した。
■大谷より山本獲得が優先
山本に関しては、同じ『SNY』のダニー・アブリアーノが「FA市場においてメッツのトップターゲットはヤマモトであるべき。オオタニよりも」と主張。右肘にメスを入れた大谷が今後もユニコーンであり続ける保証はないとし、投手力強化が課題のチームにとって必要なのは大谷より山本という論陣を張った。そして、「オオタニかヤマモトか」をファンに尋ねたアンケート結果も公開。2800を超える回答があり、その内訳は大谷獲得を支持した人が67％いた一方、山本獲得を支持した人も37％に上ったという。山本は大谷獲得にかかる金額の半分以下で契約できる可能性が高く、そのあたりも人気を集めた理由のようだった。
大谷、山本の新天地はどこか。そして、2人の共闘はあるのか。ストーブリーグも目が離せない。
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文●SPREAD編集部
