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シアトル・マリナーズのフリオ・ロドリゲスが20日(日本時間21日)、敵地でのオークランド・アスレチックス戦に「2番中堅」で先発出場。3打席目に第31号ソロアーチを放ち、今季100打点に到達した。
22歳以下での「30本塁打・30盗塁・100打点」達成は史上3人目で、イチローの愛弟子と呼ばれる若きスターが偉業をやってのけた。試合はマリナーズが6-3で勝利した。
◆【実際の映像】イチローの“愛弟子”フリオ・ロドリゲスが31号アーチで快挙達成! 実況もハイテンションで達成を祝福
■A・ロッド、アクーニャjr.に続き3人目
J・ロッドことマリナーズのフリオ・ロドリゲス。昨季新人王を獲得し、イチロー(球団会長付特別補佐兼インストラクター)の愛弟子とも呼ばれる22歳が、球史にその名を刻んだ。
2-1で迎えた5回の第3打席、相手先発ジョセフ・エスティスが投じた149キロのフォーシームを捉え、右中間スタンドへ運んだ。この一発で今季100打点に到達し、主な成績は打率.285、31本塁打、100打点、36盗塁となった。22歳以下で「30本塁打・30盗塁・100打点」をマークしたのは、1998年のアレックス・ロドリゲスと2019年のロナルド・アクーニャJr.だけで3人目の快挙達成となった。
試合後、100打点について感想を求められたJ・ロッドは「私は100本塁打を打ったわけではない。塁上に走者を置いて迎える打席がたくさんあった。(100打点は)チームの全体の努力があったことを意味する」と謙虚にコメント。
打点は走者がいてこそ数字が伸びるため、出塁してくれたチームメートに改めて感謝した。「塁に出た選手をホームに戻せると本当に気持ちがいい。これからも正しいと思うことを続け、良いアプローチで臨むだけ」とし、気の緩みは見せなかった。
■米メディア「票を集める可能性が高い」
アスレチックスのマーク・コッツェイ監督は「彼はA・ロッドとアクーニャJr.の仲間入りをするのにふさわしい選手だと思う。特別な若手の才能だ。我々は同じア・リーグ西地区でプレーする彼が、徐々に成長していく姿を見てきた。新人王を取った昨季以上のパフォーマンスを見せ、期待に応えている」と称賛した。
米スポーツサイト『Fan Nation』も「A・ロッドやアクーニャJr.が優れた若い才能だったことを考えると、J・ロッドが成し遂げたことは印象的。MVPについても票を集める可能性が高い」と言及。
米スポーツメディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者も先日、「MVPはオオタニが圧倒的優位だが、シーズ途中でリタイアした場合、議論の余地が出てくる。その時、J・ロッドがクレイジーな活躍を続けていれば……」と話していた。
大谷翔平一択のMVPレースにJ・ロッドが割って入るのか。新星が急上昇の気配だ。
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文●SPREAD編集部
.@JRODshow44 reaches 100 RBI in style! pic.twitter.com/U7q7r96hYH
— MLB (@MLB) September 20, 2023