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29日に札幌競馬場で行われる第16回・キーンランドC(GIII、芝1200m)の過去10年データを紹介する。
前走の桜花賞では気性難で暴走してしまい18着と大敗してしまったメイケイエールは調教再審査を受け距離短縮となるここに標準を合わせてきた。3歳牝馬の52キロともあり持ち前の爆発力を短距離で発揮したいところ。
前走葵Sを人気薄ながら勝利し、芝短距離では崩れていないレイハリアは血統的にも洋芝は合いそうでここも好走できるようなら秋の飛躍に大きく前進する。昨年の覇者エイティーンガールは高松宮記念で上がり最速の0秒4差7着と健闘した。夏場に向けて調子を上げる同馬にとってここもチャンスとなりそう。その他、ダイアトニック、カツジ、ミッキーブリランテなども虎視眈々と勝利を狙っている。
ここでは予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【キーンランドC2021/人気傾向】秋の飛躍に向けたサマースプリント戦 上位人気信頼も波乱含みか
■上位人気想定のミッキーブリランテの脚質面からも不動か
過去10年、逃げ【3-1-1-5】、先行【1-4-4-31】、差し【5-3-4-41】、追込【1-2-1-45】と逃げ脚質の馬と中団から競馬を運ぶことが出来る馬が活躍している。なかでも差し競馬を得意とする馬は好アベレージを叩き出しており、勝率9.4%、連対率15.1%、複勝率22.6%で最多となる8度の連対を叩き出している。
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人気上位になると思われるレイハリアは、ここ3連勝しているが逃げで1勝、先行で2勝という内容である。このデータを見ると、前走までのような走りだと勝利が難しいかもしれない。
今回メイケイエールが持ち前の気性が炸裂し、速いペースで逃げ後続に脚を使わせない競馬をしそうだが、素直に差し脚質を得意としている馬を信頼し馬券を購入することが的中のヒントとなりそうだ。
◆【キーンランドC2021/前走ローテ】上位人気想定メイケイエール 気性不安視も前走1600m組は好成績
◆【キーンランドC】メイケイエール 汚名返上 桜花賞は“大暴走”距離短縮で活路
◆【札幌記念】ソダシがハープスター以来7年ぶりの3歳牝馬V 吉田隼人騎手「いつでも動けるぞという手応えが馬から伝わってきた」
文・SPREAD編集部