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■タイムフライヤー
【中間調整】昨年夏はマリーンS、エルムSと連勝。前年の勝ち馬として臨んだ前走・マリーンSは直前の調整がやや手緩く、ガスが抜け切っていなかったようだ。レースでは高いテンションのままオーバーペースで逃げた馬を追い掛け過ぎて、最後に失速して1番人気を裏切る12着に終わってしまった。その後は函館に滞在し、巻き返しへ順調に調整されている。7月28日、ダートコースでの1週前追いには武豊騎手が騎乗。他厩舎の馬に突かれる形となり、若干モタれる面は見せたが余力十分のまま併入に持ち込んでいる。
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【最終追い切り】1週前追いでしっかり負荷が掛かっており、今週はダートコースで助手騎乗、終いだけ重点の内容を消化。序盤は折り合いに専念し、直線ではコースの外めを通ってブレなく滑らかに加速した。
【見解】前走で太かった体は先週の負荷で絞れたようで、今週はすっきりとした姿を披露。先週見せたモタれるような場面を最終追いでは見せず、とても単走とは思えない気迫からまっすぐ駆け抜けた。ぎこちなかった手前の変換も今週はスムーズだったし、転厩3戦目でようやく本領発揮か。連覇を狙える万全の仕上がりにある。
総合評価「S」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。