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■シゲルピンクダイヤ
【中間調整】前走のヴィクトリアマイルでは13番人気という評価。スタートでは出遅れてしまったが、挽回して好位に取り付くとジワッと脚を使い2着に0秒1差の5着。桜花賞は2着、秋華賞で3着に入った地力に衰えのないところをアピールしている。その後放牧で休養。昨年はヴィクトリアマイル後、京成杯AHまで4カ月間休んだが今年は春に使い込んでいないことから回復が早かったようで、クイーンSに駒を進めてきた。7月7日に栗東へ戻り、11日に坂路14-14を出したのが中間の初時計。以降順調に調整は進み、1週前は渡辺師が騎乗でウッドで長めから追われた。仕掛けられて若干モタレる面を見せたが、伸びそのものは素軽く体調は間違いなく良さそう。
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【最終追い切り】23日に函館に着き、最終追いは現地ウッドコースで。3歳未勝利馬を1秒ほど行かせ、直線ではインへ進路を取って相手をロックオンする。まだ反応に若干鈍さがあるのか、ギアが一気に上がる感じではなかったが直線では力強い伸びを示して併入に持ち込んだ。
【見解】春の疲れはしっかり取れたようで、体の張りや動きの柔軟性は上々。体調面ではなんらの不安も感じられない。ただし先週、今週の雰囲気からすると気持ちの面でまだ若干整っていないようだ。ゆったり運んで、ジワッとギアを上げられるようなコースならこなせそうであるが、序盤から急かされる小回り函館を走るにあたっては、いささか懸念が感じられるところ。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。