この瞬間を目指して南アフリカ代表は戦ってきた。『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』で南アフリカが3度目の優勝を果たしたあと、大会公式ツイッターは南アフリカファンが歓喜する現地の様子を伝えた。
Magical moment as fans in Cape Town celebrate together after @Springboks won their third Rugby World Cup#ENGvRSA #RWC2019 #RWCFinal pic.twitter.com/V45nV94b3r
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) November 2, 2019
#RWC2019 の優勝は南アフリカ代表に
現地のファンゾーンは狂喜乱舞です#RWCFinal #ENGvRSA #RWC横浜 #WebbEllisCu pic.twitter.com/1AnD1cz2gS
— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) November 2, 2019
ラシー・エラスムスHC(ヘッドコーチ)や、選手たちは繰り返し「1995年や2007年の優勝が国にもたらしたことと同じものをもたらしたい」と会見で語ってきた。それこそがまさに国民全員でひとつのことを喜ぶ、心がひとつになる瞬間だった。
「W杯優勝で国をひとつに」と戦ってきた南アフリカ代表
決勝前に行われた会見で南アフリカのラシー・エラスムスHCは、代表チームの優勝が南アフリカにとって大きな意味を持つと語った。
「1995年と2007年の優勝が、一時的ではあっても国に与えた影響を知っている。私たちは南アフリカにもう一度その経験を与えたい」
民主化25周年を迎えた南アフリカ。だが依然として国内には貧富の差や民族間の分断といった問題が横たわり、一枚岩にはなりきれていない。
そうした複雑な事情を抱えた国でも国民がひとつの出来事に夢中になり、熱狂した瞬間があった。そのひとつがラグビーW杯の優勝だ。
再び1995年や2007年のようにエモーショナルな瞬間を国にもたらしたいと戦ってきた代表チーム。その願いが3度目の優勝で叶った。