『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』もいよいよ大詰め。
10月26日に行われた準決勝第1試合では、イングランド代表が大会2連覇中の絶対王者ニュージーランド代表を破り、世界に衝撃を与えた。
この試合でプレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれたのが、イングランド代表のロック(LO)を務めるマロ・イトジェ選手だ。
19歳でプロデビュー ジョーンズHCに見出されイングランド代表入り
ナイジェリア人の両親を持つイトジェ選手は、1994年にロンドンで生まれた。
天性の身体能力を持ち、少年時代から様々なスポーツをプレー。バスケットボールや砲丸投げでも17歳以下のイングランド代表に選ばれた経験を持つ。
ラグビー選手としても各年代で代表に選出され非凡なセンスを見せ、イングランドの名門サラセンズから19歳の時にプロデビューを果たした。
2016年の欧州6カ国対抗(シックス・ネイションズ)では、イングランド代表を率いるエディー・ジョーンズHCに見出され代表初選出。同年の最優秀新人にも選ばれ、その存在は世界の注目を集めるところとなった。
圧倒的な身体能力で活躍 愛称は「スーパーマロ」

(c)Getty Images
195cm115kgの巨体が生み出すパワーに加え、試合を通して走り続ける機動力も持ち合わせるイトジェ選手。ジャンプ力にも優れ、ラインアウトでの強さは圧倒的。
『スーパーマロ』の異名を取り、「ラグビー選手として必要な能力の全てを持っている」と評されることさえある。
空中戦の強さでオールブラックスも圧倒
現在開催中のW杯でもイトジェ選手は躍動。大方の予想を覆しての勝利を挙げた10月26日のニュージーランド戦ではいっそう輝いた。
特にラインアウトでは持ち前の強さを見せ、7度のキャッチ成功。ニュージーランド撃破の原動力となり、プレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)にも選出された。
イトジェ選手は11月2日に行われる南アフリカでの決勝戦にも先発が予定される。
40日以上に渡ったW杯の最終戦を制し、優勝杯を手にするのは果たしてどちらのチームか。