ここ数年、移籍市場で猛威を振るってきた中国スーパーリーグの資金力。多くの有名選手が中国に渡ったことを、バイエルン・ミュンヘンのトーマス・ミュラーはプロ選手として難しい問題だと語る。
「僕らサッカー選手にとっては難しいことだね。サッカーをするのが僕らの仕事だ。それでお金を稼いでいる」
サッカー選手にとってサッカーは生活の糧。それで高額の年俸をもらいたいという思いは否定できない。そうした考えにミュラーも理解を示したが、選手として高いレベルで争い続けたいなら欧州こそ最適な舞台であるとも話す。
「最高の競争は欧州にあることを考えなければいけない。毎年ハイレベルの勝負に勝ちたいと考えるトップ選手たちは欧州に残り、ピークを過ぎても良いレベルにあれば彼らは世界中のどこへでも興味深いものを見に行ける。決断しなければならないんだ」
■爆買い規制の新ルールに大規模な給与未払い問題で今後はどうなる
中国サッカー協会（CFA)は今夏の移籍市場から、高額で選手を獲得したクラブは中国サッカーの発展を目的としたファンドに移籍金と同額を払う新ルールを作った。以前から国内の選手が育たないことを懸念してきたCFAによる爆買い規制である。
また、中国スーパーリーグには今夏、選手への大規模な給与未払い問題が浮上して混乱が生じている。こうした出来事は今後、移籍市場で中国クラブの動きに影響を与えるかもしれない。
《岩藤健》
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