今夏の移籍市場で動向が注目されているアーセナルのチリ代表FWアレクシス・サンチェス。
同リーグのマンチェスター・シティなどと並びドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンも有力な移籍先候補と見られていたが、そう事は簡単に運ばないとOBのオリバー・カーン氏は語る。
昨シーズンのバイエルンはドイツ・ブンデスリーガ5連覇こそ達成したものの、目標であったUEFAチャンピオンズリーグ（CL）ではベスト8敗退。ドイツ杯（DFBポカール）でもベスト4に終わっている。
今夏の大補強を予想する声に反して、ここまでバイエルンの補強は移籍市場で目玉とされた大物獲りがない。代表クラスではあるが年齢的に若く将来性に期待できる選手を中心に獲得している。
「現在のプロサッカー界ではバイエルンと言えど、爆弾級の大型補強は簡単ではない」とカーン氏。「選手の引き止めにより多くの資金を使えるクラブが増えた」ためと解説した。
「（フランク・）リベリや（アリエン・）ロッベンのような選手を新たに手に入れるのは簡単ではない。ほかのクラブは必ずしも選手を売る必要があるわけではないからだ。彼らはすでに十分な大金を持っており選手を引き留めることもできる。だからバイエルンがトップレベルのスター選手を買うのは難しい」
《岩藤健》
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