ナイキ、1週間くらい使ってマラソン2時間切りにチャレンジ…Breaking2 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ナイキ、1週間くらい使ってマラソン2時間切りにチャレンジ…Breaking2

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ナイキ、1週間くらい使ってマラソン2時間切りにチャレンジ…Breaking2
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ナイキは、マラソン2時間切りを目指すイノベーションプロジェクト「Breaking2」に関する続報を公開した。

「Breaking2」は、エリートアスリートのエリウド・キプチョゲ、レリサ・デシサ、ゼルセナイ・タデッセの3人と、世界クラスのイノベーターで構成されるチームがタッグを組み、マラソン2時間切りに挑むプロジェクトだ。マラソンでの2時間切り実現という人間の可能性に挑戦する。

これまでにない大きなゴールを目指したプロジェクトは、アスリート、プロダクト、トレーニング、栄養、環境といった様々な視点からアプローチすることで、ゴールの達成を目指す。プロジェクトを通して得た情報や技術は、エリートアスリートだけではなく、多くのランナーにプロダクトやサービスを通して還元していくという。

プロジェクトに参加するアスリートは、2年程かけて約60名のアスリートの中から選定された。選定にあたり分析した主なポイントは、「ランニング時にかかる最大負荷に対応する力」「エネルギーをどの程度効率よく消費できるか」「長い時間維持することができるエネルギーの量」の3点。

メンタリティーも非常に重要な要素となるため、長い距離を走った後に『再度同じ距離を走って』と伝えたときの反応やこの挑戦に対して気持ちが高ぶっているか、前向きな姿勢をもっているかなどメンタリティーも大きな選定ポイントとなった。

実際にチャレンジをする場所、時期については未定だ。目標達成に向けて完璧な場所、環境、時期をもとめて検討しているところだという。候補になるのは、坂のない平坦な場所で、一定期間において、気温、湿度、風などの環境が保てる場所。気温はアスリートが発汗出来る環境、体温が最適な状況に保てる大体10度くらいの場所を想定している。実施時期については答えることができない状況だが、1週間くらいの期間を使って記録達成にチャレンジする予定だとしている。

トレーニングは、運動力学、コーチング、デザイン、エンジニアリング、素材開発、栄養、スポーツ心理学、生理学など、各分野で世界クラスの専門家からなるチームが、アスリートが行っているトレーニングのデータを分析し、アスリートとコーチに情報を提供。トレーニングをサポートしていく。

また、栄養補給、水分補給も重要なポイントとなるため、ランニングの中でどのようなタイミングで摂取するべきかを分析する。リカバリーという観点から、炭水化物の適切な摂取時間、量の分析も行う。

プロダクトに関しては、特に重要な役割を担っているシューズについて「クッション性」「推進力」「軽量性」のバランスを考え、クッショニングと推進力に関する新しいイノベーションを作りだしたいという。素材や搭載されるイノベーションについてはまだ答えることができない状況だ。
《美坂柚木》

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