NTTドコモは19日、携帯電話ネットワークを利用してドローン活用の検証を行う「ドコモ・ドローンプロジェクト」を開始したことを発表した。
同社は「無人航空機における携帯電話の利用に関わる実用化試験局の免許」を神奈川県、千葉県、福岡県の一部地域で取得し、携帯電話ネットワークを利用したドローンの制御を行うプロジェクトを発足した。
プロジェクトの目的として「防災や減災、農業、物流等の分野における、ドローンを活用した多様なソリューションの提供」「上空でのドローン周辺の通信品質や地上の携帯電話ネットワークへの影響の検証」「ドローンの機体の状態や位置情報等のデータを利用した運航支援を検討し、安全な目視外運航の実現」の3点を掲げている。
同社はこれまでにも、仙台市と災害発生時の被災状況確認やインフラ点検などの連携協定、新潟市では稲作の病害や収穫時期管理などでの実証実験など、ドローンに関して様々な取り組みを行っている。
今回の発表に伴って、同日にはMIKAWAYA21とエンルート、およびNTTドコモの3社による、携帯電話ネットワークを利用するドローン(セルラードローン)を活用した「社会的課題解決を見据えた買い物代行サービス」の実証実験を福岡市内の離島にて2016年11月から行うことも発表している
ドローンと携帯電話ネットワークが融合することで、「ドローンができること」が拡大する可能性を秘めており、今後の動向にも注目していきたい。
ドコモのドローン活用が本格始動!防災&減災から物流、農業支援まで
《防犯システム取材班/小池明@RBBTODAY》