山本昌の投手論「投手の姿はチームの強さ」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

山本昌の投手論「投手の姿はチームの強さ」

スポーツ まとめ

写真提供:Timely!WEB
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プロ生活32年間で通算219勝を挙げ、50歳までプロ野球選手として活躍したレジェンド山本昌氏。

日本テレビ系『NEWS ZERO』でスポーツコメンテーターのレギュラー出演なども続々と決まり、引退後も多くのメディアの注目の的となっている。そんな山本昌氏初のピッチングバイブル最新刊『ピッチングマニア レジェンドが明かすこだわりの投球術』(学研プラス刊)が全国の書店、ネット書店で発売開始となった。

Timely!WEBでは発売を記念して、特に高校球児や小学生、中学生でもすぐに明日から実践できるポイントをピックアップ。
短期連載第7回は「ピッチャーの強さがチームの強さ」。


<連載予定>
第1回(3/28配信)   大きく使って投げる
第2回(3/30配信)   軸足のヒザを意図的に折らない
第3回(4/2配信)    コントロールをつけるのは中指
第4回(4/4配信)    カーブは「空手チョップ」で投げる
第5回(4/6配信)     相手の心臓を狙ってキャッチボール
第6回(4/12配信)     ストライク先行で勝利に近づく
第7回(4/13配信予定) ピッチャーの強さがチームの強さ



自分自身が努力に自信を持ち、マウンド上で堂々と投げられるかで勝敗は決まる

 試合前に緊張感やプレッシャーに襲われたとき、私がいつも思っていたのは「これだけ練習してきたんだから、大丈夫だ」という、自分に対する自信でした。技術ももちろん大事ですが、こういった気持ち一つで、ピッチングは変わってくるものなのです。

 中学野球や高校野球の大会は、トーナメントがほとんどだと思います。「負けたら終わり」の3年生最後の夏は、いろいろな不安や怖さが生まれてくることでしょう。そのときに信じられるのは、自分がこれまでやってきた積み重ねしかないと思うのです。
監督が不在の練習でも、手を抜かずに一生懸命やっていますか?

 監督がいるいないで練習の姿勢が変わるようであれば、それは「やらされている練習」。自らうまくなりたい、勝ちたいという気持ちがあれば、そうはならないはずです。
 どれだけの練習をしてきたかは、自分が一番知っています。「あのとき少し手を抜いてしまったな」というのも一番わかっている。どこかで気持ちに負い目があると、緊張感やプレッシャーに負けてしまうのです。

 ピッチャーの出来は、勝敗の7割を握っているといっても過言ではないでしょう。プレッシャーがかかるポジションであることは間違いありません。
この重圧に負けるのではなく、しっかりとした責任を持って取り組むしかないのです。
 私が常に思っていたのは、「ピッチャーが投げる姿=チームの強さ」。ピッチャーが自信を持って堂々としているチームは強い。頭に入れておいてほしいのは「ピッチャーがボールを投げなければ、試合は始まらない」ということ。試合の主導権はバッターではなくピッチャーにあります。


著者プロフィール
山本昌 
神奈川県茅ヶ崎市立松林中学校、日本大学藤沢高校を経て、1983年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。5年目の88年、アメリカへの野球留学で急成長し、同年8月にプロ初勝利を挙げる。以降左の先発投手としてチームを支え、93、94、97年に最多勝。94年には沢村賞も受賞した。2006年9月16日には史上73人目のノーヒットノーランを達成。41歳1ヶ月での達成はプロ野球史上最年長記録だった。15年10月7日、50歳1ヶ月で登板した広島カープ戦をもって現役引退。プロ32年間の通算成績は219勝165敗5セーブ、防御率3.45。

(原題:「ピッチャーが投げる姿=チームの強さ」山本昌が考えるピッチャー論とは)
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