オーストラリアでは新車だけではなく、中古車といえども安くはない。中古車でも「日本車」「オートマチック車」のふたつの条件があると値段が高くなる。
■4WDのマニュアル車が人気
特にホンダやトヨタは人気で、オフロードも可能な4WD車は、中古車でも新車とさほど変わらない値段のものも多く見かける。日本ではオートマチック車が普通だが、こちらではマニュアル車も多い。特に4WD車はマニュアル車が人気のようだ。
中古の日本車がどのくらい高いのか。2009年式トヨタ・カローラ、オートマチック式、1800CC、走行距離6万6000kmで約125万円…といった感じ。
また、個人売買が普通に行われているため、購入の際は要注意だ。基本点検が日本ほど行われていないため、クルマの日常的な手入れの仕方も違う点に注意したい。
かつて私のクルマの調子が悪くなり、日本に帰る友人から約20万円で譲り受けたクルマがある。値段だけ聞くと高くないのだが、走行距離は約26万kmだった。6気筒車のため燃費が悪く、さらに最近はオイル漏れが加速。最低2週間に一度はオイル補充が必要になった。修理にもお金がかかるため、ツアー・ダウンアンダーの前に売ることに決めたのだった。
個人売買では安いクルマも見かけるが、値段だけで決めてしまうのは気が早い。車検制度がないこの州での車は「動けば良い」というレベルのクルマも多いからだ。
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自転車ロードレースでは多くの関係車両がコースを走る
●南オーストラリア州の車の維持費
オーストラリアのクルマの維持費について。オーストラリアは一部の州を除き車検制度がなく、ナンバーを取得するために登録料(強制保険、税金)が発生する。
南オーストラリア州はこの登録料が車体の大きさによって異なるが年間で約10万円だ。この値段に加え、クルマの点検料などが発生する。日本で2年に一度の車検でかかる費用と比べてみると、日本の方が安い計算になる。
●レンタカーを使ってみる
レンタカーを借りるのに難しいことはない。大陸をクルマで移動することも珍しいことではないため、キャンピングカーのレンタカーも多い。最近は値段も安くなってきたので気軽に借りることができる。
長期的に考えたら買う方が安いが、取材や旅行など短期で使う場合はレンタカーの方が安心である。その理由は…
(1)比較的、走行距離の少ないクルマが多い
(2)点検はされているので安心して使える
(3)自動車保険が短期のため安く、レンタル料に上乗せされている
(4)使いたい時だけ使える
(5)インターネットでの予約が可能
などが挙げられる。自転車ロードレースを追いかける際に、クルマが故障をしては先に進めない。確実に仕事をするためにもレンタカーが無難だ。