ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンは、ゴルフ用品専門店、総合スポーツ店、インターネット通販でのゴルフウェアの販売動向を発表した。
2015年上半期のゴルフウェア販売は、前年水準を維持。ゴルフウェアは金額前年比8％減のゴルフクラブと比較すると、相対的に堅調な販売状況だったと言える。月別にみると天候不順や休日数の違いなどから、1、3、6月は前年を下回った。2、4、5月はプラス成長となり、中でもゴルフプレーのシーズンイン時期の4、5月の販売が伸長。シャツなどを中心に好調に推移し、前年を上回った。
全体でみると、ゴルフウェア販売は前年同期並みに落ち着いた。しかし、アイテム別にみると好不調が分かれている。アウターは、金額前年比9％減。前年に処分価格品が多く出回り、低価格品の販売が大きく伸長していたレインウェアも同7％減となった。購入が一巡したアンダー・インナーは、秋冬物、春夏物共に不振が続き二桁減となっている。ミドラーは、2月に秋冬物の処分販売が好調に推移し同4％増。シャツは上半期では同5％増、ロングパンツも前年を上回った。
しかし、ここ3年の間、ゴルフウェア市場では新しい牽引アイテム、カラーリング・デザイン、機能性などが出てきておらず、ユーザーの買い替えや買い足しを促せていない。今後の市場浮揚のカギは、ゴルフならではの機能やスタイルの新しい基軸をいかに打ち出していくかになりそうだ。
《美坂柚木》
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