2015年ツール・ド・フランス、7月8日の第5ステージはアラス～アミアンの189.5km。不安定な天候で落車が相次いだが、最後はエーススプリンター同士の対決で決着し、ドイツのアンドレ・グライペル（ロット・スーダル）が今大会2勝目を挙げた。
平坦なコースながらも風は強く、雨も降ったりやんだりしたこの日。スタート直後、2人の選手がアタックするが、その後、ピエールリュック・ペリション（ブルターニュ・セシュ）が単独で逃げ続けることになった。
11km地点で集団落車が発生し、フランス期待のスプリンター、ナセル・ブアニ（コフィディス）がリタイアに追い込まれた。その後も落車が続き、グライペル、ブライアン・コカール（ヨーロッパカー）なども巻き込まれるが、無事に集団復帰した。
中間スプリント後にペリションは捕まるが、110km地点のコーナーで横風により集団がふたつに分裂。リッチー・ポート（スカイ）、トマ・ボクレール（ヨーロッパカー）らが遅れるが、総合上位勢、有力スプリンターは前の集団に残った。
その後は総合系選手を抱えるチームが集団をコントロールするが、最後は今大会初のエーススプリンターたちによる真っ向勝負に。やや後方からスプリントを開始したグライペルだが、コースを横断しながらライバルたちをかわし、今大会2度目、ツール通算8度目のステージ優勝を獲得。ポイント差も広げ、マイヨベールも守った。
2位はペーター・サガン（ティンコフ・サクソ）、3位はマーク・カベンディッシュ（エティックス・クイックステップ）。
マイヨジョーヌはトニー・マルティン（エティックス・クイックステップ）が守り、総合勢に大きな動きはなかった。
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