楽天は5月29日、コボスタ宮城で巨人と対戦し5-3で勝利した。先発した辛島航が8回を3失点にまとめ、最後は松井裕樹が今シーズン11セーブ目を記録している。
1-2と1点ビハインドで迎えた四回、楽天打線が巨人先発アーロン・ポレダをとらえる。先頭の藤田一也が二塁打で出塁すると、暴投の間に三塁へ進む。四球で出塁した枡田慎太郎が盗塁し2アウトながら二塁、三塁。ここで後藤光尊に2点適時打が出て逆転に成功。
小関にも適時打が生まれ、四回に4つの盗塁と2本の適時打を集中させた楽天が、今シーズン交流戦初勝利を挙げた。
「辛島君ナイスピッチングでした」「今日は、楽天らしく脚を使っての勝利おめでとう」「辛島選手が8回までしっかりと投げてくれたことがよかった」など、今シーズンのチーム戦術に掲げていた機動力と、怪我から復帰した辛島の力投でつかんだ白星をファンも喜んでいた。
また、この試合では中川大志内野手に今シーズン第2号、コボスタ宮城では初のホームランが飛び出している。長く和製大砲と期待されながら、外国人頼みのチーム事情もあり出場機会を得られなかった中川。
だが今年は外国人野手3人が不調、中川には4番を打つ機会も与えられている。今シーズンの活躍はもちろん、来シーズン意向に向けても飛躍の1年になりそうだ。
《岩藤健》
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