国際サッカー連盟（FIFA）の作業部会は2月24日、カタールでの開催が予定される2022年ワールドカップ（W杯）について、当地の酷暑を懸念して冬季開催を提案した。
通常であればW杯は欧州リーグの日程を考慮して6月前後に開催される。しかし同時期、カタールの気温は40度を超える。これまでFIFA内部でも選手、関係者、観客の健康を考えて反対意見が多数出ていた。
カタールの実行委員会は「屋根付きのスタジアムを建設する」としていたが、会場だけ整備しても根本的な解決にならない。多くの人は会場外でより長い時間を過ごすためだ。
冬期開催となれば欧州主要リーグへの影響は避けられず、実現した場合には補償を求めるという声も出ている。
ファンも「W杯冬季開催が最悪の解決法なら、カタールを開催地にしたことは最悪の決定だろう」「会場の地域が夏季40度なら、選手や観客に熱中症が続出する可能性が非常に高い」「全スタジアムをエアコン完備する。なんて話もあったけど、この方が現実的だよね」と、真夏のカタールで開催は最初から無理があったとする声が多い。「そもそもなんでカタール？」という疑問もある。
2018年ロシア大会、2022年カタール大会誘致に関しては、関係者への不正な働きかけがあったと噂されている。2014年にFIFAは「問題ない」との報告書を発表したが、調査担当者が「自分の提出した報告書と、発表された報告書では内容が違う」と抗議。さらなる問題へと発展していた。
《岩藤健》
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