東京都は、電動アシスト自転車のアシスト性能に問題がある事例について相談が寄せられていることをうけて、比較的安価な折りたたみ電動アシスト自転車について商品テストを実施した。
その結果、道路交通法の基準を満たさないとみられる電動アシスト自転車が見つかったという。
東京都によると、調査した5検体中4検体で適切な制御ができていなかった。さらに、テスト商品の中にはペダルを漕がなくても、モーターが回り続け自走してしまうものが3検体あった。
また、検体によっては取扱説明書が添付されていないものや、ハンドルやサドルの組み立て時に、相当な力を加えて締め付けないと、完全に固定できないものもあった。
自走してしまう自転車は、原動機付自転車等として、登録や運転免許が必要となり、条件を満たさずに運転すると道路交通法違反などに問われる。
東京都は消費者に対して「インターネット通販では、店頭で購入する場合と比べ、実物を見たり、店員に質問したりすることが難しいため、購入時には注意が必要です。」とし、「認定・認証マークが貼付された自転車は、法令又は品質・安全性について基準に適合した自転車です。購入時にはこれらのマークの有無も参考にしましょう。」とした。
また、折りたたみ自転車は、組立て時のハンドルやレバーなどの固定が弱いと走行中に緩んで危険。乗車前のチェックは必ず行うように注意喚起した。
電動アシスト自転車の基準を満たさない自転車を適切な表示をせずに販売していた事業者に対しては、東京都が表示等の改善を要望したという。
礒崎遼太郎
《編集部》
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