ツール・ド・フランス第7ステージを大集団の中でゴールした新城幸也(28=ヨーロッパカー)が、いよいよピレネーの山岳ステージに乗り込む。試走を済ませているだけにコースを熟知している。チームエースのピエール・ローラン(フランス)のアシストに徹したいと語る。
終盤の勝負どころで集団は大きく3つに分裂していた。山岳賞ジャージを着用するローランとともに山岳に強いシリル・ゴチエ、ダビデ・マラカルネ、そして新城だけが前方の集団に残った。新城も登れるアシストという姿を印象付けることになる。
その後集団は2つになり、メイン集団でのゴールスプリントになったが、新城はスプリントには加わらず集団のなかでゴールした。
「だんだん調子が上がってきた。この暑いのにも体が慣れて本領発揮だ。今日もいい位置でピエールと登れたし、何の不安もない。ただウエアがまだ1着しか来てなくて、この素材自体が暑いんだよね」と冗談交じりで笑う。その様子から調子のよさが感じられる。
6日の第8ステージ、そして7日の第9ステージは6月末の全日本選手権に帰国する前に個人合宿を行っているだけに力が入る。
「試走しているからって速く走れるわけではないけど、コースを知っているアドバンテージはある。ピエールをいいポジションで登らせるために、登り口の斜度やカーブを知っていた方がいいからね」と、あくまでもローランのアシストに徹するコメントをしている。(飯島美和)
《編集部》
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