2年連続4度目のツール・ド・フランス出場が期待されている新城幸也（28＝ヨーロッパカー）が、6月23日に大分県で開催される全日本選手権ロードレースに参戦するため、18日に帰国する。16日までツール・ド・ルクセンブルクを走っていた新城だが、ツール・ド・フランスの出場メンバーに起用されれば、全日本選手権後ただちにフランスに戻る必要がある。ハードスケジュールに難色を示したチーム監督らと調整を続けてきたが、新城自身の強い希望で全日本選手権に挑むことになった。
新城がツール・ド・フランスに出場する場合、27日にはスタート地である地中海のコルシカ島に万全の状態で入らなければならない。全日本選手権に参戦すると非常に厳しいスケジュールになるというチームの意見があったが、本人の強い希望で一時帰国を決意した。
「全日本選手権への参戦は、今後のレーススケジュールを考えるとかなりハードになることは分かっているので、正直迷っていた」と新城。
「今年のコースは非常にキツいとも聞いているし、直前に帰国して時差ボケや日本特有の蒸し暑さの中、自分がどれだけ走れるだろうという不安もある。それでも、いつも応援してくれる日本のファンの前で走れる数少ない機会。自分の走りを楽しみにしてくれている人がいるということを感じ、参戦を決意した」
「日本チャンピオンジャージを着て、ツール・ド・フランス100回記念大会に出場できれば最高」と不退転の決意で臨む。（飯島美和）
《編集部》
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