自転車ツーキニストの疋田智がグーサイクルの連載コラム「自転車ツーキニストでいこう」の第47回は「自転車用語の謎」と題して、本来の意味が失われて今にいたるという言葉の実例を自転車関係に挙げて分析している。
おいてけぼり、という言葉がありますな。
おはらいばこ、という言葉もある。それぞれの言葉が表す意味、知らない人はあまりいないと思うんだけど、なんでこう言うんだろう。つまり語源だ。
当初、別に私は疑問に思ってはいなかった。
たとえば「おいてけぼり」。
置いていかれてしまって、放ったらかされたから「置いてけ、放り」で、置いてけぼり、とね。
違うのだ。これ実は「置いてけ堀」という、本所(現在の東京墨田区)の堀の名前でありまして、江戸時代、ここに河童が住んでいて、人々が釣った魚を「置いてけ、置いてけ」と強いた、という奇譚から、この言葉は生まれたのだという。
(以下はコラムで)
《編集部》
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