ロンドン五輪代表でもある新城幸也(27=ヨーロッパカー)がツール・ド・フランスでその存在感を示している。第5ステージでは前日に敢闘賞を受賞した選手に贈られる「赤いゼッケン」を着用して出走。同日夕方にはフランステレビジョンで新城に密着した番組も放送され、連日多くのファンがその周辺に押しかけている。
ヨーロッパの自転車ファンはしっかりと仕事をこなしている選手を高く評価する。優勝に結びつかなかったが積極的な走りを見せた選手。エースを献身的にサポートした選手など。第4ステージで210kmもの間、3人の先頭集団で走った新城は、翌ステージは一転してアシスト役としてチームエースを導いた。
こういった働きにより監督のジョンルネ・ベルノードーの信頼も厚くなり、「ユキヤはとても強い選手になった」と両手離しで喜んでいるという。
第6ステージでは落車したが、自転車がダメージを受けただけでスペアバイクの到着を待ってゴールへ。カラダにケガはなく、愛用の自転車もその日のうちに修理された。
大会はいよいよ山岳ステージに突入。疲れ知らずの新城の動きには依然としてキレが見られる。総合優勝を争うようなスーパースターとどれだけ渡り合えるかも見もの。
《編集部》
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