エキップアサダ強化選手のチーム「エカーズ」が始動した。プロチームの再結成目前のエキップアサダが、次世代の選手を発掘・強化すべく全力を注いでいるプロジェクトだ。競争率の高いトライアウトを勝ち抜いた6選手が、近い将来の世界激戦区での激闘に備え、浅田顕監督による直接指導を毎週受けている。世界のトップクラスで戦うにはまだ荒削りな選手ばかりだが、最高の素材が集まった特別練習に浅田監督の意気も上がる。早い選手は2月に渡仏、本場での戦いに備えている。
昨年度フランスのアマチュアカテゴリーで速くも4勝を挙げた木下智裕(20)は、今年からフランスの強豪アマチュアチーム「GSCブラニャック」に派遣され、国際レースへの参加が予定されている。
新城幸也やフランスの英雄であるローラン・ジャラベールを輩出したことで有名なフランスのトップアマチーム。プロを目指す選手による熾烈な競争が繰り広げられるチーム環境は、今後のステップアップに欠かせない。
海藤稜馬(21)、一丸尚伍(19)、内山巧崇(19)、代凌介(18)、小山貴大(15)も順次フランスへと派遣される。学生選手は学校の休み期間を利用しての渡仏となる。
浅田監督は「寒いながら毎週天気に恵まれ、選手たちもシーズン開幕に備えて気持ちも身体も上り調子だ。しかし彼らの目的は調子を上げるのではなく、目に見える成長を続けること。そうでないとトッププロにはなれないことを自覚し大きくなってほしい」と語る。
ツール・ド・フランス出場選手がこの中から現れることを期待したい。
《編集部》
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