5月16日に大阪府堺市で開幕する8日間のステージレース、ツアー・オブ・ジャパンに、東京大の西薗良太（22）が大学選抜ジャパンのエースとして初出場することになった。西薗は09年のインカレロード優勝、09年の学生シリーズチャンピオン。工学部の学生だけにメカの解析やトレーニング理論は得意。それでいて心には熱い思いを秘める。
「やるからには全力を尽くして挑み、実力が発揮できれば」と大会への意気込みを語る。
「4年生で卒業後の進路を決定しなくてはならない時期。大学院に入ってさらに知識を深めたいと思うけれど、自分がロードレーサーとしてどこまで通用するのか試したいという気持ちもある」
西薗はこのツアー・オブ・ジャパンに進むべき道をかけて臨みたいという。得意とするする上りではプロ選手に食らいついていける自信はあるが、下りのテクニックには不安がよぎる。1日1時間ほどの集中練習で強くなってきたが、場数をこなして早くなるダウンヒルではプロに太刀打ちできないことは痛感している。
そのためまずは完走。チャンスがあれば勝負に出てみたいという。
「学生チームの目標は東京ステージまでたどり着いて、この大会を完走すること。その経験を持ってそれぞれの大学に帰ったとき、新しい伝統が生まれる。それが自分たちの使命です。そしてこのツアー・オブ・ジャパンで自分がなにをつかむことができるのか、とても楽しみにしています」
《編集部》
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