岩谷産業が水素を動力源とするアシスト自転車を開発 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

岩谷産業が水素を動力源とするアシスト自転車を開発

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 燃料電池の新しい利用分野の開拓を目標に、さまざまな取り組みを行っている岩谷産業から、純水素型燃料電池を搭載したアシスト自転車「水素自転車」が発表された。この自転車は10月13日から関西国際空港で試験的な運用が行われ、イベント、展示会などでも登場する。
  •  燃料電池の新しい利用分野の開拓を目標に、さまざまな取り組みを行っている岩谷産業から、純水素型燃料電池を搭載したアシスト自転車「水素自転車」が発表された。この自転車は10月13日から関西国際空港で試験的な運用が行われ、イベント、展示会などでも登場する。
 燃料電池の新しい利用分野の開拓を目標に、さまざまな取り組みを行っている岩谷産業から、純水素型燃料電池を搭載したアシスト自転車「水素自転車」が発表された。この自転車は10月13日から関西国際空港で試験的な運用が行われ、イベント、展示会などでも登場する。

 岩谷産業は経済産業省が実施する「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)」の一環として、燃料電池アシスト自転車の実証試験を行っていた。09年は、この実証研究の成果をベースに、一般の人による実証機モニター評価を行うため、独自の改良を行い、「誰でも、安全に、簡単に、快適に乗ることができる水素自転車」をコンセプトに完成させた。
 水素自転車は純水素型60W(ワット)級燃料電池を搭載しており、水素ガスの供給のため岩谷産業が独自に開発した「水素カートリッジ」を搭載している。
 バッテリーの残量が少なくなると自動的に水素カートリッジから燃料電池に水素を供給して発電を行い、バッテリーに充電。そのため、充電器によるバッテリーの充電が不要になる。
 バッテリーの電力でモーターを駆動し、自転車の走行をアシストする仕組みになっている。充電しながらのアシスト走行できるので、バッテリーのみでの走行と比較して、約1.5倍の走行が可能になった。
 今後は関西国際空港で10月13日から、試験的な運用を行なう予定。また、イベントなどで試乗を通じて一般の人たちに、水素エネルギーを身近に感じてもらうことも目標にしている。

<水素自転車の特徴>
1、燃料電池の発電により、バッテリーへの充電作業が不要
2、航続距離の増大を実現
3、水素カートリッジから燃料電池に水素を自動供給
4、カートリッジの接続にはワンタッチ式カプラを用い、取り付け/取り外しが容易
5、バッテリーが少なくなると燃料電池が自動的に発電を開始

「水素自転車の概要」
●仕様:車両 全長1,563mm、総重量31.0kg
●性能:走行距離 約45.0km
●連続発電可能時間: 3時間
●電力系:燃料電池スタック PEFC(固体高分子型)60W級
●バッテリー:リチウムイオン、容量26V-4Ah
●燃料:水素カートリッジ 純水素ガス80NL
《編集部》
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