ツール第8Sで新城が勝ちを目指す理由 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ツール第8Sで新城が勝ちを目指す理由

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 ツール・ド・フランス出場中の新城幸也(24=Bboxブイグテレコム)が、7月11日に行われる第8ステージへの意気込みを、当日朝にアンドラのホテルを出発する際に語っている。
  •  ツール・ド・フランス出場中の新城幸也(24=Bboxブイグテレコム)が、7月11日に行われる第8ステージへの意気込みを、当日朝にアンドラのホテルを出発する際に語っている。
 ツール・ド・フランス出場中の新城幸也(24=Bboxブイグテレコム)が、7月11日に行われる第8ステージへの意気込みを、当日朝にアンドラのホテルを出発する際に語っている。

 今年の大会で初めて迎えた本格的山岳区間を前日に終えて、未知の世界に対する畏怖はまた一つ減ったようだ。第7ステージでは、上りが苦手な選手が制限時間内にゴールを目指す「グルッペット」と呼ばれる集団で最後の上りをクリアしたが、沿道にいる記者に笑顔を見せるほどの余裕があった。
「第8ステージのゴールとなるサンジロンは、昨年まで住んでいたところから近いんですよ。コースだってほとんど走ったことがあるところ。だから頑張りたいんですが…」
 マルセイユを拠点としていた別府史之が地元ステージで好成績を修めているだけに、新城もこの日は上位でゴールしたい。しかしコメントの語尾に力がなくなったのは、ピレネーで展開するこのコースに順応できるタイプではないということ。
 新城はツールを臨むにあたって「厳しい上りは得意ではない。上りで強くなるためにはあと5kgシェイプする必要がある」と語っている。
 もともと新城は平坦をベースとしたコースで、一気にアタックしてゴールまで逃げ切るタイプだ。そのスタイルで全日本選手権を制してきたし、現チームに引き抜かれるきっかけとなるフランスのメジャーレースでも勝った。だから新城自身はそれを修正してまでピレネーで勝負するつもりはないだろう。
 そのためピレネーやアルプスでは静観。連日最下位に近い順位でゴールするだろうが、優勝候補がホッと一息を抜くようなつなぎのステージを、新城は息をひそめて待っている。本領発揮はいつになるか?(山口和幸)
《編集部》
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