ブリヂストンの金子がフランスで4位 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ブリヂストンの金子がフランスで4位

バックナンバー 過去レポート
 6月1日にフランスのブリオンヌで開催された距離81kmのロードレースで、ブリヂストンエスポワールに所属する金子友也が4位になった。以下は同選手のレポート。

 今回のコースは400~500mくらいの10%の坂を含む自分向きなコースでした。
自分のチームメイトが多数参加したレースでしたが、戦えるのは自分とアルドーだけだったので、お互いに攻撃しあうよう心掛けました。
 距離が短いレースとあってスタートからみんなガンガン踏んできました。ひたすらアタック合戦で自分も序盤から積極的に攻撃しました。毎周回坂でアタックが掛りますが、意外と平坦でみなペースダウンするので、そこでのアタックに集中していました。
 5周を回ったあたりで一瞬ペースが落ち、その隙にチームメイトのアルドーともう1人の選手が抜け出しました。かなりキレがよく、あっという間に100mくらい先行していきました。自分は反応できなかったので周りの流れに乗りながら走りました。
 2人の逃げだったし、かなり序盤でのアタックだったので、正直最後まで決まるとは思っていなく、追走で追いついた時にカウンターで行くか、前が見え始めてきたところで単独で追いつこうと考えてました。
 200mくらい前が先行してから他の選手たちが追走を始めましたが、チームメイトが入っているので、自分は逃げが決まるまでは一つずつ追走をつぶしていきました。
 7周目くらいで完全に逃げが決まり、ここから追走ができ始めるまで様子をみていました。やはり毎周回坂でかかるので、追走というよりは他の選手がちぎれれる形で人数が絞られていきました。
 でも追走ができる雰囲気がなかったのでしびれを切らして単独で行きました。いい感じで抜け出せたのですが、今回3位だった選手がぴったり張り付いてきて、「引けよ!!」と言っても全く引こうとしなかったので振り切れず、諦めるしかありませんでした。
 うしろに合流し、残りの選手たちで前を追うことになったのですが、ここでもアタックが激しく、自分はそれを潰していきました。今考えれば潰す必要はなく、2~3人で見えるところまで追いつき、そこから前を引かせて追い付けばもっといい展開になるはずでした。頭悪かったです。追いつかせないために潰すことばかり考えてました。
 激しいアタック合戦の末、最終的に7人くらいまで絞れました。このメンバーでローテーションをしていたのですが、ここから単独で追いつこうとする選手が2人いて後ろから何度も仕掛けてきました。
 一回一回反応するのは大変でしたが、自分が反応するのをわかってる選手たちは行かないので、自分が行くしかありませんでした。しばらくはその繰り返しでしたが、残り5周目の坂で誰も踏もうとする選手がいなかったので隙を見てアタックしました。
 見事に周りは牽制してくれて、単独で抜け出すことに成功しました。ここからは自分との戦いで、とにかく逃げきろうと必死で踏みました。逃げ始めてから2周目くらいで周りの観客もすごい応援してくれて本当に励みになりました。
 しかし最終周、下りに入る少し手前で追走の2人がどんどんと近づいてきていました。 体からすべてのパワーを出し切ったのですが、残り50~60mくらいのところで1人かわされ4位でした。悔しかったです。
 しっかり追走ができ、少数で前に追いついていればもっと自分に有利な展開で戦えたかもしれませんでした。この失敗を次に生かせたら、と思います。
《編集部》
page top