フランスの未舗装路で岡崎和也が激走 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

フランスの未舗装路で岡崎和也が激走

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 4月19日にフランスのブルターニュ地方で開催された202.7kmのレース、トロブロレオンは、BBOXブイグテレコムのサイード・ハドゥ(フランス)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。EQA・梅丹本舗の岡崎和也がトップから3分24秒遅れの52位でゴールした。以下はチームレポート
  •  4月19日にフランスのブルターニュ地方で開催された202.7kmのレース、トロブロレオンは、BBOXブイグテレコムのサイード・ハドゥ(フランス)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。EQA・梅丹本舗の岡崎和也がトップから3分24秒遅れの52位でゴールした。以下はチームレポート
 4月19日にフランスのブルターニュ地方で開催された202.7kmのレース、トロブロレオンは、BBOXブイグテレコムのサイード・ハドゥ(フランス)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。EQA・梅丹本舗の岡崎和也がトップから3分24秒遅れの52位でゴールした。以下はチームレポート。

 石畳を走るパリ~ルーベに対して、このトロブロレオンはリビヌーと呼ばれる未舗装の農道を走る。25カ所、合計34.6kmのリビヌー区間が設けられている。晴れれば砂埃、雨になれば泥まみれと、どんな天候でも厳しい。ブルターニュ地方は雨が多いことで知られるが、今年の天気は珍しく快晴に恵まれた。日光が照りつけて暖かいが、吹く風は冷たい。
 レースは、スタート直後からアタックが何度もかかり、15km地点で16人の逃げが決まる。ここにエースの清水都貴が入った。逃げに誰も乗せられなかったコンテンポリスチームが集団をペースアップし、36km地点にある最初のリビヌー区間でその差は17秒ほどになる。
 しかし1.2kmのこの道で不運が起きた。快調に走っていた清水がパンクしてしまい、集団に追い抜かれてしまう。道が細くチームカーがすぐにサポートできないため、チームメイトの中島康晴が自分のホイールを清水に渡し、中島のレースはそこでほぼ終わった。清水は集団に追いつこうと全力疾走し、15kmほど先でなんとか集団に追いつく。しかし、そこから海沿いのコースとなり海風が吹くため、集団はさらにペースアップ。やっと集団に戻った清水にとって、この加速はツラく、その後集団から遅れてしまい、リタイアせざるを得なかった。

 他のメンバーは集団で、砂埃が舞う未舗装路のリビヌー区間を行く。2つ目のリビヌー区間で、岡崎和也が落車に巻き込まれたが、大事には至らず。小石が多い未舗装路を通過するため、どのチームもパンクが多く、EQAも多くのパンクに見舞われた。チームカーの隊列は14チーム中12番目のため、サポートもなかなかすぐにはできず。パンクのたびにチームメイトが自分のホイールを調子のいい選手に渡し、なんとか難を乗り越えた。
 だが一度集団から離れてしまうと、チームカーが巻き上げる砂埃で全く前が見えない状況となり、集団に戻るのはかなり厳しい。こうして、一人また一人と集団から遅れ、後半まで集団に残ったのは岡崎とミカエル・ダミアンの2人。オフロードは順調だったダミアンだが、リビヌーを超えた舗装路での集団の加速についていけず。最後にある5kmの周回コースに入ってリタイアした。
 残るは岡崎のみ。周回コースの1周目は、集団に残り奮闘する。だが2周目で遅れてしまい、最後はトップから3分24秒遅れの52位となった。好調だった岡崎だが終盤、補給が行えずハンガーノック気味で遅れてしまったのが悔やまれる。だがこの砂埃が舞う厳しいレースを戦いぬいた岡崎の走りは素晴らしかった。

「パンクは1回だけ。レース中盤の補給所手前でパンクに見舞われた。かなり調子がよかったが、追いつくのにパワーを使ってしまい、追いついてからが地獄だった。得意のオフロードでは遅れないようにして、なんとか走った。最後はエネルギーがなくて、握力がなくなった。グルペットではなくて先頭が見える位置にいたから、後方で走っていてもずっと速かった。レースが落ち着くことなく、ずっとハイペースのままだったので本当にきつかった」と岡崎。
《編集部》
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