日本最大の自転車博覧会「サイクルモード・インターナショナル2007」は11月25日、大阪市のインテックス大阪で最終日を迎えた。世界各国の自転車ブランドが出展するとともに、有名選手のサイン会やトークショーなど来場者を楽しませるために、たくさんのエンターテインメントが催された。そのなかでも目をひいたのが、1日3回行われる「サイクルウエアコレクション」だ。
クイーンが歌う「バイシクル」のサウンドが流れるなか、ダンサーが舞台に登場する。来場者はダンスとサイクリングウエアのコラボレーションに足を止め、イベントステージの観覧席には次々と人が集まった。
ダンスを踊るのは大阪府茨木市にあるストリートダンススタジオ「BOOM」の女性オーナー、Boo（ブー）が率いるメンバーたちだ。このファッションショーが始まるきっかけとなったのは3年前、Booがドイツの自転車博覧会で行われたファッションショーのVTRを見たときだ。画面には、ステージの上でサイクルウエアを着たドイツ人のインストラクターがエアロビクスを踊っていた。それが鮮明に目に焼きついた。
次の年に日本で開催されたサイクルモードで、ファッションショーとしてダンスをアレンジすることに。一躍、サイクルモードの花を飾る人気ショーとなった。
身長はそれほど高くないが、ひときわ存在感のあるダンサー、Mayu-ney（マユネエ）は、「見てください！って感じ。デザインもかっこいいし、機能も充実している。来場者がわかりやすいようにダンスと考えました」と話す。ドレットヘアのCURL（カール）は、「ウエアが格好よく見えるように、ポージングに苦戦しました」と話した。癒し系のKiyoshi（キヨシ）は、「心をひとつにして、いい雰囲気で、来場者にウエアを魅せたい」と話した。
毎回、ダンスが終わるたびにBooが撮影したVTRを全員で見て振り付けを入念に確認し、細部の変更が行われる。そのためダンスは毎回、少しずつ変化する。初日の公演まで衣装が手に入らなかったため、準備段階のリハーサル時には着替える時間を長くとっていた。その分、衣装が手に入ってからダンスをかなり変更した。
より格好よく、ウエアをアピールしたい。そして、ダンスは公演が行われるたびに成長する。観覧する来場者たちは、息の合った、キレのあるダンスに歓声をあげていた。サイクルウエアコレクションはサイクルモードに欠かせない存在になった。（岡田由佳子）
《編集部》
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