コッペンベルク・シクロクロスを荻島美香がレポート | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

コッペンベルク・シクロクロスを荻島美香がレポート

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 11月1日にベルギーでシクロクロス・コッペンベルク大会が開催され、同種目の強豪選手が集結。以下はオランダ在住の自転車レーサー、2児の母でもある荻島美香のレポート。
  •  11月1日にベルギーでシクロクロス・コッペンベルク大会が開催され、同種目の強豪選手が集結。以下はオランダ在住の自転車レーサー、2児の母でもある荻島美香のレポート。
 11月1日にベルギーでシクロクロス・コッペンベルク大会が開催され、同種目の強豪選手が集結。以下はオランダ在住の自転車レーサー、2児の母でもある荻島美香のレポート。

 クラシックと呼ばれる男子ロードレースの主要大会でも有名な場所、コッペンベルクのレースへ出場した。空は厚い雲に覆われているが、雨は降らず、気温は13度。しかしレースを終えて戻ってくるジュニアの選手を見て、私の嫌な予感が的中。大会前の長雨のせいで、自転車にびっしり泥をしょっていた。タイヤの空気圧を1.5で試走するが、まだ高く感じ、さらに空気を抜く。
 コースはスタートのアプローチが長く、集団で芝に入る。ラインを誤ると止まるので、軽すぎるぐらいのギヤで止まるのを防いだ。女子は、急峻なことで知られるコッペンベルクの坂がカットされ、1本隣の舗装道路を使用。その後は、上りで自転車を担ぐ区間。粘土状の土壌の坂道を上るのは容易ではなかった。
 コースのピークあたりでようやく自転車に飛び乗るが、今度は下らなくてはならない。1周目は何人かと走っていたせいで、私自身のラインを失い、自転車を降りて走った。乗って走るのも、降りて走るのも差はそれほどでなかったし、どこを走ってもツルツル。
 下りの嫌な緊張から開放されると、アスファルトを抜け、泥区間に。パワー全開で攻めるが、泥のびっしり詰まったタイヤは、むなしくも空転を繰り返す。それでもぎりぎり走りきって、ピットで自転車を交換する。
 5周回まったく同じ感じで淡々とこなすだけで、レースの戦闘態勢に入りきらなかった。結果は17位。こういうレースをあまり経験していない私には難しいと思うが、収穫のあるレースとなった。
《編集部》
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