沖美穂が大クラッシュのジロ・デ・イタリア報告 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

沖美穂が大クラッシュのジロ・デ・イタリア報告

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 7月6日から15日まで開催された女性版のジロ・デ・イタリアに沖美穂(33=メニキーニ)が出場した。以下は同選手のレポート。
  •  7月6日から15日まで開催された女性版のジロ・デ・イタリアに沖美穂(33=メニキーニ)が出場した。以下は同選手のレポート。
 7月6日から15日まで開催された女性版のジロ・デ・イタリアに沖美穂(33=メニキーニ)が出場した。以下は同選手のレポート。

 全日本選手権が終わってイタリアに戻り、ジロ・デ・イタリアに行ってきました。結果から言うと、ドクターストップによりリタイアしました。その中で、第1ステージはあわやマリアローザを獲得できそうなチャンスもありました。
 女子レースとしては、このステージは150kmというロングステージ。気温も35度近くあってとても過酷なレースでした。
 どうして「あわや」かと言うと、90km地点で少しゆるい坂があったので思い切ってアタックをしました。そこに1人の選手が私に追走してきて、逃げること50km。後ろと4分40秒差で、コミッセールからも監督の無線からもあと10kmでゴールとの連絡が入りました。
 監督からは「この逃げが決まったから、スプリントに備えてペースを落とし、脚を残して置くように」指示されました。
 それに備えて私も準備し始めましたが、すぐにおかしいなと思いました。普通は残り10kmになると1kmごとに看板があり、残り距離を知らせてくれるのに、その看板がない。それでコミッセールに確認すると、あと20km(合計160kmのレース)の間違いだと言われました。さらに10km走ったところ(150km地点)に、残り20kmという看板が書いてありました。
 私はもう1度、「これは正しいのか?」と聞いたら、コミッセールが「いや間違いで、残り10kmだから」と言うので、続行したら1km走ったところで、コミッセールが「いやあと20kmある、ごめんね」と言ってきた。
 その前から、ペースを落としてスプリントに備えていたことと、後ろが追ってきたのとで、残り9km地点で追いつかれ、その後の9kmが長いこと…。結局、集団でゴール。170kmの長いレースになった。
 その後、チームメイトはもとより、オーガナイザーやテレビ局関係の人に可愛そうにとなだめられたが、私自身これもレース。まずは自分がアタックしてどれだけ逃げれるか試すことができて、しかも今日は70kmも逃げることができたのと、こういうレースをいつかやってみたかったのでよしとした。
 その後、10kmのヒルクライムのステージがあり、監督の指示により全開ではなく8割の力で走るように言われた。山岳のステージに入ると、とにかくファビ(ファビアナ・ルペリーニ)を登りに入る前に集団の前方に連れて行くようにと言われました。ファビを前に連れて行き、山もクリアしゴールスプリントで(スプリンターのミシェル・)ロシャールの前に行くように言われました。
 残り5kmから残り3km過ぎたところで私は20番手くらいにいて、ロシャールが前にいるのを確認し、私も前に行こうかと思ってアーチ型のした橋を渡ろうとした時、前の前の選手が腰をあげ、私の前の選手がホイールに接触。私もブレーキする間もなく突っ込み落車しました。
 落車したのは15人くらい、ストップしたのは50人くらいで大きな落車でした。スピードも時速54km出ていたので衝撃も激しく、私はしばらく起きることができなく、おそらく5分くらいしてからドクターと監督に起こされ、代車でゆっくりとゴールに向かいました。
 フラフラでチームカーに向かうと、頭がスゴく痛くて顔も腫れている感じがし、目も鼻も口も腫れていました。あれ!?おかしいなと思ってみんなが、「美穂落ち着け、とにかくイスに座って!」と言うので座りました。ジャージはボロボロ、自分の自転車が小さくなっていて壊れているのを見てみんなはひどい落車だと思ったみたいで、私自身は頭はかなり痛かったが、身体はそうでもありませんでした。
 その後、ホテルに戻り怪我の具合をみるとたいしたことはなく、普通に落車で起こる擦過傷。顔はボクシングで打たれたかのように目の周りに赤字。口も多少切った程度。ジャージがボロボロだったけど、背中はほんの少しの赤字。全然大丈夫でした。
でも、次の日になっても頭痛と吐き気が収まらず、ドクターのところへ行き簡単なテストをしたら、目の動きが悪かったようで、ドクターストップがかかり、救急車で病院に運ばれ検査をし、リタイアにいたりました。
 すぐに家に戻り、何日か静養しました。それでももう練習を再開し、来週から始まるドイツでの6日間のステージレースに行きます。
 今回は首も痛くなく、他の選手は鎖骨を追ったり腰を負傷したり大変でしたが、不幸中の幸いでした。皆さんもお身体お大事にお過ごしください。
《編集部》
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