沖美穂が欧州開幕戦ドレンテを現地からレポート | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

沖美穂が欧州開幕戦ドレンテを現地からレポート

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 4月12日にオランダでワンデーレースのドレンテ8ファンドウィンゲローが行われ、沖美穂(33)がヨーロッパシーズンの緒戦として参戦した。レースを終えたばかりの同選手がサイクルスタイルにレポートを寄せてくれた。
  •  4月12日にオランダでワンデーレースのドレンテ8ファンドウィンゲローが行われ、沖美穂(33)がヨーロッパシーズンの緒戦として参戦した。レースを終えたばかりの同選手がサイクルスタイルにレポートを寄せてくれた。
 4月12日にオランダでワンデーレースのドレンテ8ファンドウィンゲローが行われ、沖美穂(33)がヨーロッパシーズンの緒戦として参戦した。レースを終えたばかりの同選手がサイクルスタイルにレポートを寄せてくれた。

 このレースの前日に飛行機でイタリアのベルガモからベルギーのシャルルロワ空港に移動。さらにオランダのドレンテ地方まで車で移動したあとに、軽く自転車に乗って調整した。このレースは毎年雨が多いので、その対策として私はウエアをたくさん持参したが、驚くくらいの良い天気で、暖かかった。
 そして、いざレース。やはり天気が良いし暖かいので、スタートする前でもアームウオーマーは不要。夏のレースで着用するウエアでスタートした。総勢130名。
 とにかくこのレースは前にいないと中切れで集団から置いていかれる可能性が大。私は2週間ほどレースを休んでいたので、緊張しながらもいつものように前に行った。すると色々な選手から、「やぁ久しぶり!」と声をかけられる。挨拶を交わしながらもレースに集中した。
 そしてこのコース、135kmのコース全部が石畳。と言うかレンガが綺麗に並べた道だったのだが、オランダ人からすればこれは石畳ではないと言う。けれども私からしてみれば完璧な石畳。ずーと振動が鳴り止まないコースなので、後半は必ず身体にダメージが来ると予測していたら、いきなりコーナーでインから突っ込んでくる選手と接触して落車しそうになった。両ペダルが外れてバランスを崩したが、体勢を持ち直した。後ろにいたチームメイトに押してもらい、べダルをはめることができたので復帰した。この間に30人くらいに抜かさせたがすぐに前に戻り、気を入れ直した。
 中盤、アタックが始まった。このレースに強いザビロワが何度もアッタクする姿が見え、私も1度追走した。やはり走りを見ると力強く安定した走りだ。でもこんなことはどのチームも分かっていて、すぐに彼女のアタックは潰された。
 後半、チームメイトのロシャールが落車してしまい、ここから私たちは地獄だった。彼女を先頭グループに引き戻し、しかもスプリントする態勢の場所まで連れて行かないといけない。本当に今年1番力を使った(まだシーズンは始まったばかりだが)。常に心拍は180を超え、足もいっぱいになり、あと15kmからは必死という言葉がぴったりの走りだった。
 私が先頭に行こうとするとロシャールが「美穂、ジェルを持っている?」と聞かれる。彼女のところまで下がり、ジェルを渡して、また前に行った時は脈拍は190を超えていた。最後の力を振り絞って先頭を引き、後は彼女に任せて、流れゴールした。結果は41位。
 ロシャールは2位。まずまずの結果だったし、チームメイトみんな良く働いた。

*サイクルスタイルでは沖美穂の連載コラム「国内無敵のアネゴ ミホねえがいく!」を近日公開予定。お楽しみに。
《編集部》
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