
卓球の「WTTチャンピオンズマカオ2025」は9日、女子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング10位の大藤沙月(ミキハウス)は同17位の申裕斌(韓国)と対戦。ゲームカウント3-2で勝利して2回戦進出を決めた。
韓国のエース相手に0-2のビハインドから逆転勝ちにつなげた21歳が試合を振り返っている。
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■2カ月ぶりの再戦で逆の展開に
大藤は7月の「USスマッシュ」の3回戦で敗れた申裕斌との対戦で、この時は2-0から逆転負けを喫していた。およそ2カ月ぶりとなったマカオでの再戦は、申裕斌が第1、2ゲームともに9-9からの2本をものにするなど、0-2で王手をかける逆の展開となった。
しかし、大藤はサービスからの組み立てや機を見ての強気の攻めもあり、2ゲームを奪取して第5ゲームに持ち込む粘りを見せ、流れを掴んだ最終ゲームでは10-4と早々にマッチポイントを奪った。最後は申裕斌の5連続ポイントで迫られたものの、11-9で取り切りリベンジを果たした。
大藤は試合後に「今回は(トップ)8シードではなかったので誰と当たっても苦しいドローになると思っていた。なので申裕斌選手だから驚くということはなかった」と強敵との対戦準備はできていたとしつつ、0-2のビハインドからの状況には「前回は自分が2-0から負けていたので、0-2から逆転することは不思議ではない。少し落ち込んでしまったけど(坂本竜介コーチに)『自分にできることはもっとある』と言ってもらって、自信を持ってプレーできた」と気持ちの切り替えが大きかったと述べた。
初戦突破を決めた大藤だが、2回戦では10日に1回戦を戦う張本美和(木下グループ)とエリザベタ・サマラ(ルーマニア)との対戦で、ダブルスではペアを組むことのある次世代エースとの同士討ちの可能性がある。
大藤は張本美について、「今は世界ランキングで日本人で1番の選手が張本選手なので、そういう選手にこれからも勝っていかないといけない」と日本の17歳の力を認めつつも「どちらが来ても頑張りたいです」と次戦へ向けて意気込んだ。
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— World Table Tennis (@WTTGlobal) September 9, 2025